優勝見えた! 6連勝で首位堅守/東京六大学秋季リーグ戦

2013.09.25
優勝見えた! 6連勝で首位堅守/東京六大学秋季リーグ戦
 明大が好調を維持している。この日は初回に加藤直紀(商3=明大中野八王子)の適時打で先制。3回には打線がつながり一挙に4点を挙げた。その後も小刻みに追加点を奪い、前日の試合に続く2桁得点で試合を決めた。これでチームは6連勝。優勝に向けてまた一歩前進した。

 前日の試合に続きこの日も打線が爆発した。明大の1点リードで迎えた3回裏。ここまで好調の寶田慎太郎(営2=東北)が三塁打でチャンスをつくると、続く船木翼(農4=広陵)も適時三塁打で期待に応える。その後も打線は途切れる事なく、3本の適時打が飛び出すなど、この回4点を追加。そして6回以降も、毎回得点と攻撃の手を緩めなかった。結局この試合11得点と前日に続く2桁得点と勢いを見せた。「春はピッチャーに助けられていた事が多かったが、今季は打線がつながりそれぞれがチャンスで仕事もできている」(伊藤晋太郎・営4=千葉経大附)と、好調な打線が6連勝の快進撃を支えている。

 粘りの投球を見せた。この日先発した小田敏大(営1=明大中野八王子)は「調子は良くなかった」と走者を出す場面が見られたが、二つの併殺打などで要所を締めた。5回を無失点に抑える投球で先発の役割を果たす。これで前の試合から合わせて21回連続無失点と抜群の安定感を見せている。この要因としては、「ピンチを招いても大崩れしないこと」と小田は語る。勝負所での踏ん張りがここまでの成績につながっている。それでも主将の船木は「点は取られていないのはいいが、流れを止めてしまう投球をしている」と今後に期待を込めて喝を入れた。この先の小田の活躍がチームの優勝を大きく左右することは間違いない。更なるレベルアップに期待したい。

 優勝が見えてきた。ここまで6勝1敗と勝ち点、勝率ともに早大と並んで首位。最終カードにはその早大との直接対決が組まれており、ここが今季一番のヤマ場となりそうだ。しかし、まずは次戦の立大に勝たなくては意味がない。「立大戦に勝たない限り全勝対決はできない。まだ早大戦は全く考えてない」(船木)と今は目の前の一戦に集中する。優勝に向けて残り2カード。本当の戦いはここからだ。

選手コメント
船木
「先制点を取れたことは何より良かったが、小田の立ち上がりが悪かった。それを野手がカバーできたと思う。小田は点を取られてないのでいいが、その中でも流れを止めている投球をしている部分があった。今回は野手がその空気を破ってくれた。それのおかげで勝つことができた。(東大に春季リーグでは1敗したが)清瀬杯を優勝しているのに東大に負けたとは言われたくなかった。普通にやれれば負ける相手ではない。(3カード連続で勝ち点)バッティングの調子がいいおかげで、これまで勝ち点を取ることができている。(優勝も見えてきたが)早大戦の前に立大との試合があるのですごく気合いが入っている。まだ早大戦は全く考えていない。立大に勝たない限り全勝対決はできないので、立大に全精力を注いで、早大戦は気力で行きたい。(立大の印象は)ピッチャーもまとまってきていて、元々バッティングのチームなので手ごわい部分はある。いつもの野球ができれば負ける相手ではないが、やはりちょっと油断があって付け入る隙を与えたらやられてしまう。気持ちを引き締めてやっていきたい」

伊藤
「前日に続き打線が良かった。先取点を取ることができて、その後も集中力を切らさず小刻みに追加点を奪えたのが今日の勝因。(控えの選手も多く出場したが)今日の試合は通過点でもあるので、その中で使える選手を見極めるのが狙い。試合で使ってみないと分からない事も多いので。(東大に春季リーグで1敗したが)清瀬杯の事もあり、負けたら笑えないと思った。チームにとってはプラスになる勝利。(開幕カードから6連勝となったが)チームバッティングができている。みんなやる事が分かっている。これからがヤマ場。間が空くので、しっかり調整してレベルアップした状態で試合に臨みたい」

小田
「今日の試合はテンポ良く投げ、守備からリズムをつくることを意識して臨んだ。(今回の投球は)納得いっていない。それでも悪いなりにも抑えられた。キャッチャーの伊藤さんのおかげ。感謝しないといけない。結果は無失点だが内容が良くなかった。(ここまで21回連続無失点だが)好調ではない。守備や伊藤さんのリードで抑えられている部分が大きい。それでも大崩れしないことが結果につながっている。また相手に助けられている部分もある。(チームは優勝圏内だが)このまま行けば、おそらく早大との優勝決定戦になるが、その前の立大は油断できない相手。間が空くので、立教に照準を合わせてしっかり調整したい」