
(8)赤門戦士を撃破し、開幕ダッシュを決めろ! /東大戦展望

投手陣は安定感がある。黒沢主将が「春は投手が2年生中心に頑張ってくれた」と話すように、2年生投手3人は桑田コーチの指導のもとで順調に伸びてきている。春の新人戦で見事15連敗を食い止めた辰亥、今春開幕投手に抜てきされた白砂、昨秋10試合に登板した関の3投手だ。浜田監督は「開幕は誰でいくか決めていない」と語るも、それぞれに懸かる期待は大きい。また、ケガで戦線を離脱していた初馬も復活。万全の状態で秋季リーグ戦に臨む。チームで唯一勝利を知る男、鈴木もラストシーズンに向け、徐々にブルペンで投げ始めている。鈴木が復活を果たせば投手層はさらに厚みを増すだろう。リリーフには4年生の井坂、嘉藤が控える。
一方、課題となるのは攻撃力だ。今春のチーム打率は1割台と低迷。谷沢コーチも「打てない選手が多かった」と頭を抱える。投手陣の防御率も踏まえ、秋は4、5点を取れる試合を目指す。チーム全体としてはスイングスピードを上げる練習に力を入れてきた。「ヘッドがいかに走るかが大事。なるべくバットを短く持ってミートさせていくように徹底している」と語るように、谷沢コーチを中心に練習メニューを改善した。打線の中心を担うのは主将の黒沢と有井だ。黒沢は「確実性のあるバッティングでチームに貢献したい」と意気込む。有井も「実の詰まった自信が持てるようになった」と夏の取り組みに満足気な表情を見せた。また、主力として澤田や中杉、笠原など下級生の台頭にも注目だ。今春、遊撃手からコンバートされ捕手となった笠原は確実性のある打撃だけはなく、守備での活躍にも期待がかかる。下級生の伸びとともにポジション争いも激しくなった。レギュラーを目指して守備力と打撃力の向上を図り、選手たちは切磋琢磨(せっさたくま)している。6季ぶりにリーグ戦で勝利を手にして、赤門旋風を巻き起こせるか。チームの状態は上向きだ。
秋4勝を目標に掲げる東大。投手は3点以内に抑え、打線が4点以上取ることを理想の展開としている。明大は総合力では優位に立っているが、油断はできない。開幕投手が予想される山崎福也投手(政経3=日大三)をはじめとする先発投手が試合をつくり、有利な展開で試合を進めたい。攻撃面では春にチームトップの打率3割2分7厘をマークした菅野剛士外野手(法2=東海大相模)や、今秋ドラフト候補としても名高い岡大海内野手(政経4=倉敷商)などが中心となり、東大投手陣を打ち崩せるか。持ち前の投手力と攻撃力を発揮し、粘りの野球で開幕カードを白星で飾りたい。
[箭内桃子]
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対東大戦
9月14日 10時半試合開始予定(一塁側)
9月15日 13時試合開始予定(三塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
13年春 | ○10-0 | 優勝 |
○2-0 | ||
12年秋 | ○11-3 | 4位 |
○14-0 | ||
12年春 | ○11-0 | 4位 |
○5-0 | ||
11年秋 | ○15-7 | 優勝 |
○7-3 | ||
11年春 | ○2-0 | 4位 |
○4-0 | ||
10年秋 | ○7-2 | 4位 |
○5-2 | ||
10年春 | ○7-0 | 3位 |
○14-0 | ||
09年秋 | ○9-2 | 優勝 |
○13-1 | ||
09年春 | ○2-1 | 3位 |
○4-2 | ||
08年秋 | ○6-0 | 3位 |
○2-1 | ||
08年春 | ○12-4 | 優勝 |
○15-0 |
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