
ルーキー特集(2)走攻守三拍子揃う期待のルーキー 吉田大成

高校時代の一番印象深かった試合は3年夏の都大会決勝戦、日大三高との試合。1点リードで迎えた9回2死から金子凌也選手(法大)に逆転となる適時二塁打を許し、甲子園出場を逃した。その時のことを「(金子が)一番努力していたことを知っていたので、努力した選手が勝つんだなと思った」と振り返る。それ以来「あいつには負けたくない」という思いが芽生えたという。金子選手は法大へ進学。吉田自身も「六大学で、神宮の地で野球がやりたかった」と明大への進学を希望した。大学でのルーキー同士の再対決にも注目だ。
自身のアピールポイントは「走攻守」。自信が付くきっかけとなったのは、2年の冬。東京選抜で行ったロサンゼルス遠征で自分の打撃の足りなさを痛感した。「周りがプロに行った選手が多い中で、自分はそんなに体も大きくないので」と、監督にも指導してもらいながらスイングスピードが速くなるよう改善。春には打率も上がり、攻が走守に追い付いた。目標とする選手は、走攻守のそろった松井稼頭央選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。
その言葉通り、秋季リーグ戦へ向けては「チームとしては日本一になることです。個人としては、春のリーグ戦は出られたんですけど貢献できたとは言えないので、しっかり貢献して日本一になりたいです」と、現状に満足することなく上を目指す。将来はプロ入りを目指している吉田。実力者ぞろいの遊撃手だが、走攻守全ての実力を発揮できればレギュラーとなる日もそう遠くはないだろう。秋季リーグ戦では自分自身の中での春の消化不良をバネに、どんな吉田をアピールしてくれるのだろうか。頼もしい新星の今後の活躍に注目だ。
明治大学へ憧れて入った吉田。リーグ戦など大舞台を経験したことで夢だったものがより現実的となった。春以上のチームへの貢献を目指し日々の練習に励んでいる。
次回のルーキー特集は川口貴都投手(法1=國學院久我山)8月12日(月)アップ予定です。お楽しみに。
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