早大に大敗… リーグ最終戦を勝利で飾れず/東京六大学春季リーグ戦
終始主導権を握られる苦しい試合となった。明大の先発は赤尾裕希(文3=錦城)。初回こそ三者凡退に抑えたものの「逆球が多く、追い込んでから甘く入った球を打たれた」(赤尾)と四球や失策なども絡み5回途中までに7失点。後を受けた中継ぎ陣も5失点と相手打線の勢いを止めることが出来なかった。
打線も抑え込まれた。相手先発の河合(早大)を捉えることができずに3回まで1人のランナーも出せない状態。4、5回とランナーを三塁に置くなどチャンスはあったものの「自分で打って返さなきゃという気持ちが空回りしていた」(船木翼主将・農4=広陵)とあと1本が出なかった。6回以降は打線が沈黙し河合に完封勝利を許した。
悔いの残るシーズンとなった。今大会は格上の法政から勝ち点を奪うなど優勝を狙える位置にあったが、終盤4連敗と失速し優勝争いから大きく後退した。「法大、立大から勝ち点を取った状態で臨んだ慶応戦ではチャレンジャー精神が欠けていた」(滝沢周平・法4=明大明治)とメンタル面において課題を残したリーグ戦だった。
下を向いてばかりはいられない。3週間後には全日本大会の予選会が控えている。「自分たちのスタイルを出して戦っていきたい。どこが相手だろうと恐れることなく戦っていきたい」(赤尾)と臆するところは無いようだ。今回の悔しさをばねに全日本大会出場目指して突き進んで行きたい。
[佐藤広樹]
試合後のコメント
船木
「自分たちは弱いとわかっていて上にぶつかっていく気持ちが強かった。いい結果を残せてよかったが、慶応戦で気が抜けてしまった。勝たないといけないというのが空回りしている。いつもは楽な気持ちで打てば全然打てる、それが出来ていないというのが全て。(早稲田には苦手意識がないと仰っていたが)やはりみんなは(その意識は)強いと思っている。昨日の1回戦も、正直流れはこっちにあるところを取り切れなかった。メンタルを強くして、自分たちは強いという自信を練習で付けていかないといけない。(予選会に向けては)出れないチームがあるのでその分代表として負けないように。あと3週間、バッティング中心に練習していきたい」
滝沢
「(赤尾は)抜け球が多かったりしたが、それも含めて自分がリードしなければいけなかった。(早大に苦手意識は)やはりある。でも絶対勝てないとうことではない。向こうが強いというよりうちが弱いということだと思う。元々法政に2連勝し、立教に2勝1敗で勝ち点を取り、慶大戦ということになった時、チャレンジャー精神とというか相手をリスペクトしつつ戦う精神が欠けていた。(リーグ全体振り返って点数付けると)70点はあげたい。去年出ていた主力が抜けた中でAクラスに入れるとは思っていなかったので。しかし慶応のところで勝ち点を取り切れなかったところでマイナス30点。(予選会は)チャレンジャー精神で相手を尊敬しながら、自分たちのいいところを出して勝ちたい。」
赤尾
「逆球が多かった。コントロールミスというか、逆球とか甘く入ったのをしっかり打たれたので、もう一回投げ込んでコントロールをしっかり上昇させていきたい。でもいいボールはあったので、チームには申し訳ないですけど、今日のを生かせていけたらいいなと思う。(予選会に向けて)どこが来ようが勝たなきゃいけないので、当たったら勝たなきゃいけないし、勝たないと全日は無いと思っているので、相手どうこう構わず、自分たちの調子を上げていって、自分たちのスタイルというものをもう一回築きなおして、いいところを上げていって戦うだけ。それに向けて自分たちは自分たちの調整をしていくだけ」
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