東大から連勝を果たして勝ち点を３とし、２位につける明大。第４カードの対戦相手は慶大だ。現在５位だが、昨年は春秋ともに勝ち点を奪われた相性の悪い相手。連勝を果たして５年ぶりの春優勝へ前進したい。

　宿敵が再び立ちはだかる。１回戦の先発はエースの白村が予想される。白村は最速153kmの伸びのある直球とキレのあるスライダーが武器だ。昨秋の明大戦では４試合中３試合に先発し、計20回を投げて失点はわずかに２。４回戦ではリーグ最多にあと１つで並ぶ８者連続三振を奪われるなど完璧に抑え込まれた。今季開幕前に「投げた試合は全部勝ちたい」（白村）と語った右腕はここまで１勝２敗、防御率4.50と本調子ではないが、５月４日の東大１回戦では９回２失点完投勝利を挙げ、復調の気配を見せた。明大にとって再び優勝の大きな壁となることが予想される。明大は「対応力が高い」と白村も警戒する岡大海内野手（政経４＝倉敷商）の打棒に期待だ。岡大は今季、最初の立大戦では３試合で１安打と不調だったが、次からの早大戦、東大戦では６試合で打率３割３分３厘と調子を取り戻している。プロ注目同士の選手の戦いに注目が集まる。東大２回戦終了後、中嶋は「コンパクトな打撃をチーム全体でしていきたい」と白村対策を口にした。昨秋抑え込まれた白村を打ち崩して、リベンジを果たしたい。白村の他にも、２回戦の先発が予想される今季無失点の山田、リリーフとして今季５試合に登板している明、経験豊富な山形などが投手陣を支える。

２年生ながら打線の中軸を担う谷田

　
　強打の２年生コンビに要注意だ。今季全試合で３番に座る谷田は現在打率３割６分、打点７とクリーンアップの役割を十分に果たしている。東大２回戦では２安打４打点の活躍を見せた。谷田同様に開幕からクリーンアップを任されている横尾にも警戒が必要だ。横尾はここまで打率１割７分９厘、本塁打０と不調に陥っている。しかし、昨秋の明大４回戦で上原健太投手（商２＝広陵）から決勝点となるソロ本塁打を放つなど、昨年の明大戦では活躍が光り、慶大から勝ち点を落とす要因となった。「明大に苦手な投手はいないので自信を持って打線に入っている」（横尾）と不敵に語る強打者を今季は抑え込みたい。他にも打率３割３分３厘の好成績を残している切り込み役の佐藤旭、東大２回戦で横尾に代わり４番を打った藤本知などが打線に並ぶ。チームをまとめる主将の堀野の活躍にも要注意だ。明大は山崎、関谷の左右ダブルエースの好投で勝利をつかみ取りたい。昨秋の慶大戦のうち３試合に登板し、計15回2/3を２失点に抑えた上原の活躍にも期待が懸かる。

　昨秋のリベンジを果たす。昨秋も今季と同様に３カードを終え、勝ち点３の状態で慶大戦に臨んだが、このカードを落とし優勝戦線から大きく後退した。「もう１回気持ちを引き締めてチームで一致団結して優勝を目指していきたい」（中嶋）と選手も雪辱を胸に秘める。昨秋の借りを返し、悲願の春優勝へ突き進む。

[森大輔]

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対慶大戦　
５月18日　13時30分試合開始予定（一塁側）
５月19日　11時試合開始予定（三塁側）

神宮球場アクセス
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