(12)強力投手陣打ち崩し、宿敵撃破だ/早大戦展望

2013.04.25
(12)強力投手陣打ち崩し、宿敵撃破だ/早大戦展望
 六大学の中でも屈指の投手陣を誇る。第1戦の先発が予想されるのは今季から背番号「11」を背負うエースの有原。150キロを超える速球が武器で、昨秋先発に再転向し4勝をマーク。今季もすでに東大戦で白星を挙げている。2戦目の先発は左腕の高梨が濃厚だ。高梨は先週行われた東大2回戦で、立大の上重聡氏(日本テレビアナウンサー)以来となるリーグ史上3人目の完全試合を達成した。昨年7勝を挙げた吉永は昨秋の明大戦で1回ノックアウトされたリベンジに燃える。また、リリーフにはリーグ戦12試合連続無失点の横山、リーグ戦初登板から9試合連続無失点の内田らも控え、盤石の体制だ。

 一方、打線には不安要素がある。昨年まで主力だった杉山、地引が抜けた打線について岡村監督は「穴は埋められない」と2人の存在の大きさを口にした。それでも、昨秋ベストナインを獲得し、ここまで7打数3安打の中村と6打数3安打の小野田には警戒が必要だ。チーム総得点の半分を占めるこの2人の前に走者を出すことだけは避けたい。また、主将の東條や東大2回戦で本塁打を放った重信は共に好調。昨春ベストナインの茂木にも当たりがでてくると怖い。先週の東大戦では昨年まで1番か3番を打っていた中村を4番に、小野田を5番で起用したが、明大戦までに打順の組み換えもありそうだ。

昨打線を引っ張る中村
打線を引っ張る中村

 扇の要を固定できるかも早大にとって大きな課題だ。地引が抜けた正捕手のポジションを現在、3年の土屋と2年の道端が激しく争っている。東大1回戦では道端、2回戦では土屋がそれぞれマスクをかぶった。投手の持ち味を引き出す捕手の存在が、接戦ではより重要になってくるだけに、明大戦ではどちらがスタメンマスクをかぶってくるか注目だ。

 立大戦で勝ち点を挙げた明大は3戦を通して4失点と投手陣の安定した投球が光った。しかし、打線は2戦目以降、9安打1得点と今ひとつ。共に3戦で1安打にとどまった高山俊外野手(文2=日大三)と、岡大海内野手(政経4=倉敷商)の復調が待たれる。早大の投手陣を打ち崩すのは難しいが、少ないチャンスをものにしていきたい。今週の試合が序盤戦のヤマ場となる。

[中田宏明]

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対早大戦 
4月27日 13時半試合開始予定(一塁側)
4月21日 10時半試合開始予定(三塁側)

今年も紫紺の日開催!
早大戦が行われる27、28日に、集中応援日である「紫紺の日」が開催されます!
応援席入場者には先着で紫紺の日限定タオルが配布されます。また、選手サイン入りボール、色紙、Tシャツが当たるプレゼント抽選会も開かれ、明大ファン必見の企画がめじろ押しです。
 打倒・早大へ、スタンドを紫紺一色に染めよう!

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

過去の早大戦スコア
シーズン スコア 成績
12年秋 ◯3-2 4位
○7-0
●4-0
12年春 △3-3 4位
●2-3
◯6-3
●6-7
11年秋 ◯4-1 優勝
●3-6
◯9-4
11年春 ◯4-2 4位
◯7-0
10年秋 ●2-4 4位
●1-2
10年春 ◯3-0 3位
◯5-2
09年秋 ●2-4 優勝
●2-8
09年春 ●0-7 3位
◯5-3
●2-4
08年秋 ●1-3 3位
△0-0
●0-3
08年春 ◯4-3 優勝
●0-3
○2-0
勝敗表 第2週  4/22現在
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大             ○○ 2 2 0 0 1 1.000
早大             ◯◯ 2 2 0

0 1 1.000
明大       ○●◯       3 2 1 0 1 .666
立大       ●◯● ○●○    6 3 3 0 1 .500
慶大          ●◯●    3 1 2 0 0 .333
東大 ●● ●●       4 0 4 0 0 .000