悪夢の7回、都留文科大に逆転負けで敗退/関東地区選手権

2013.04.01
悪夢の7回、都留文科大に逆転負けで敗退/関東地区選手権
 あと一歩届かなかった。オープン戦で都留文科大とは対戦し、引き分けだった。この日も序盤は一進一退の攻防となる。先制されるも6回に逆転し、勝利をつかみかけた。しかし、7回に集中打を浴び5失点。9回裏に代わった投手を攻め、反撃を試みたが4点を返すに留まり敗戦。3回戦で早くも姿を消すこととなった。

 

打ち込まれうなだれる赤尾
打ち込まれうなだれる赤尾

エースでさえ抑えられなかった。先発の加賀谷至(法2=能代)は不安定ながら要所を締め、4回1失点という内容だった。同点に追い付いた5回からはエースの赤尾裕希(文2=錦城)が登板。5回、6回と3人で抑え、エースの貫録を見せた。しかし7回。相手の1番から6連打を浴び5失点。つかみかけた流れを完全に持って行かれた。その後8回から代わった小出啓介(営3=明大中野八王子)も流れを断ち切ることができず、8回、9回と立て続けに失点してしまった。

 「勝ったと思ってしまったのがいけなかった」(船木翼主将・農3=広陵)と、一度勝利を確信したことがスキを招いた。同点で迎えた6回裏。先頭の5番加藤直紀(商2=明大中野八王子)が左越二塁打で出塁すると、次の6番成田翔平(政経3=能代)も続き左前安打を放つ。無死1、3塁として続く7番橋本健史(商2=明大中野八王子)が左前適時打。9番の寳田慎太郎(営1=東北)の犠飛もあり、この回2得点を挙げ、勝ち越しに成功した。この得点により勝ちを確信。次の試合の相手が早大と決まったこともあり「早稲田に気が行っていた」(船木)と意識を先走らせてしまった。

 

勝ち越し打を放った橋本健
勝ち越し打を放った橋本健

リーグ戦に期待だ。「ここで負けてしまったので、リーグ戦で優勝するしかない」(船木)。昨年は4連敗からの4連勝という大逆転劇で全日本選手権への切符を手にした明大。昨年の全日本の経験があるだけに、今年も何としても出場にこぎ着けたいところだ。今大会の経験を生かし、さらなる成長を期待したい。

[毛利允信]

試合後のコメント
船木

「恥ずかしい。いつも目の前の相手に全力で行くということは言っていたが、都留文科大に油断していたというところも正直あると思う。だからこういう結果になったと思う。点取ったときに『ああ勝った』と思ってしまったのがいけなかった。ちょっとのミス。ちょっとのエラー。確実にできるところができていなかったのが敗因。守っている側もリズムも崩した。(今後に向けて)ここで負けてしまったので、リーグ戦優勝するしかない。一戦一戦全力で戦いに行く。先を向いたらこうやって足元すくわれるので勝てるものも勝てなくなりますし、全力で明治の野球をやるだけ」

関東選手権の戦いが幕を閉じた
関東選手権の戦いが幕を閉じた