投打に圧倒! 高崎経大下し初戦突破/関東地区選手権

2013.03.27
投打に圧倒! 高崎経大下し初戦突破/関東地区選手権
 関東選手権初戦を危なげなく突破した。1回裏に先制もしばらくこう着。5回に打線がつながり4点をもぎ取ると、そのまま加点し7回裏に4点を取りコールド勝ち。終わってみれば10安打10得点の攻撃と、被安打0無失点の守備。攻守ともに圧倒し、順調な滑り出しとなった。

 あと一歩で完全試合という圧巻の投球だった。先発したエース・赤尾裕希(文2=錦城)は5回に失策で走者を一度許したのみ。調子は万全ではないとしながらも「スリーボールからでも勝負できた」(赤尾)と抜群のコントロールで打者を翻弄(ほんろう)。無四球無被安打の投球で、味方にリズムをもたらした。主将の船木翼(農3=広陵)も「言うことなし」と満足気。初戦の緊張をものともせず、最高のスタートを切った。

 早い回での先制が投手を助けた。1回の裏、二死から3番伊藤晋太郎(営3=千葉経大附)が左前安打で出塁。続く打者は今季から4番に定着した吉田由宇(法1=日本文理)。鋭いスイングで打球は左翼手の頭を越え、1点を先制した。この回はこの点のみに留まったが「先制してくれたのが大きい」(赤尾)と、エースの気持ちを楽にした。

 赤尾の好投に打線が応えた。「いいバッティングができている」(船木)と、序盤こそ低調だったが、5回から打線がつながった。5回裏、一死から9番寳田慎太郎(営1=東北)が足を生かして内野安打で出塁した。そのまま足で揺さぶると相手投手が連続与四球と崩れる。このスキを逃さず、続く伊藤が左越適時二塁打。さらに吉田が中前適時打を放ち追加点。この回3安打ながら4得点と好機を逃さず、効率よく得点を挙げた。

 優勝への一歩を踏み出した。春のチームはできたばかり。他校の情報は少ない。しかし「情報がないのは向こうも同じ。全力で潰しにいくだけ」(船木)と気合は十分。悲願の優勝へ一歩ずつ歩みを進めるのみだ。

[毛利允信]

チームトップの3打点を挙げた吉田
チームトップの3打点を挙げた吉田

試合後のコメント
船木

「ベンチも声が出ていたし、まとまりが良かった。それと赤尾の調子が良かった。(打撃について)バッター陣は自分のバッティングができている。調子のいい奴悪い奴いるが、いいところで出ている。チャンスで打てているのでバッティングは不安じゃない。(今後に向けて)データがわからないが、それは相手も一緒。全力で潰しに行くだけ。相手を気にするほどのチームではない」

赤尾
「ノーヒットよりも四球がなかったのが大きい。スリーボールになってからも勝負することができた。打者一人一人を全力で、簡単に抑えられそうな打者は球数を使わずにできた。ポジショニングが良くて、際どいところを取ってくれたりした。先制で気持ちは楽になった。(その後少しこう着したが)我慢しようと思った。先制してくれたのが大きい。(今後に向けて)一戦一戦油断せずに一戦必勝。自分ができることをその中でしていきたい」