タイトル獲得者なしも胸を張って戦い終える/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.27
タイトル獲得者なしも胸を張って戦い終える/東京六大学秋季リーグ戦
 秋季リーグ戦の幕が閉じた。リーグ戦ではふがいない内容で4位に終わった明大。しかし、閉会式では胸を張った姿を見せた。ここ5年間で初めてタイトルを誰も取ることができなかったが、全日本選手権で活躍した長谷部光主将(農4=広陵)と斉藤俊(文4=静岡)が全日本選抜に選ばれ表彰を受けた。

 

4番として今シーズンを支えた斉藤
4番として今シーズンを支えた斉藤

「行進では優勝する」(斉藤)という言葉を体現した。リーグ戦で活躍した赤尾裕希(文2=錦城)の号令に合わせ、足を高く上げ堂々とした行進を見せた。「野球以外の行進や挨拶では1番を取るぐらいやる。そういう姿勢を残せていけたらいいと思う」(斉藤)。4年生からの最後の教えとなった。

 全日本大学選抜チームに選抜者を出した。主将の長谷部と斉藤が選ばれた。これは8月に行われた全日本選手権でベスト8以上のチームから選ばれる。「一生懸命頑張った結果」(斉藤)と笑顔を見せた。

 4年生はこれで引退だ。今年の代は精神的強さがあった。春季リーグ戦では4連敗からの4連勝と驚異の逆転劇を見せ、全日本選手権の切符をつかみ取った。全日本選手権では全国の強敵相手に粘り強く戦い、ベスト8に食い込んだ。秋季リーグ戦は4位と振るわなかったが「楽しく野球ができた」(斉藤)と、実りある1年だった。来年はその記録の上へ行くことが期待される。来年も準硬式野球部から目が離せない。