法大に完敗 4位でリーグ戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.23
法大に完敗 4位でリーグ戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦
 秋季リーグ戦の最終戦。既にに順位は4位と確定していたが、4年生は最後の試合となった。試合は前日同様に初回から法大にペースを握られる厳しい展開となった。5回までに10点差と結局前日と同じようなスコアで完敗。しかし「4年生は楽しくやらせてもらえた」(小澤真吾・商4=掛川西)「僕らの代を象徴していた試合」(斉藤俊・文4=静岡)と笑顔で最終戦を締めくくった。

5回12失点と打ち込まれた中村
5回12失点と打ち込まれた中村

 なすすべがなかった。先発した背番号1を付ける中村健太(政経4=新潟明訓)は初回から打ち込まれ4失点という立ち上がり。それでも「全力でやって悔いのない試合がしたかった」(中村)と2回からは立ち直り、失策での1失点だけで切り抜ける。しかし5回に悪夢が待っていた。失策と野選が重なり嫌な雰囲気となると、2死満塁から法大の上位打線が大爆発。3連打から4番の茨田(法大)に3点本塁打を浴びこの回7失点を喫する。攻撃は上位打線を中心に反撃を試みた。2番の三浦周(商3=掛川西)と3番の岡田昌祥(法4=常葉学園菊川)は2安打ずつ放ち、2人で3打点と意地を見せた。9回には6回から守備に入った伊藤晋太郎(営3=千葉経大附)が美しい放物線を描く本塁打を放つも反撃はここまで。「全力でやって、力の差で負けた」(中村)と全く力が及ばなかった。

 今季のリーグ戦は投打がかみ合わなかった。前半戦はエースに成長した赤尾裕希(文2=錦城)の活躍があったものの、他の投手陣が試合をつくれず、試合を多く落とすこととなった。中盤は投手陣が立ち直ってきたものの今度は打線が沈黙。東大に歴史的敗北を喫するなど、とにかく点が取れなかった。後半は攻撃が復調するも投手陣が崩壊した。赤尾の疲労もあって4連敗。最終的に4位という結果に終わった。

 来年に期待だ。エース赤尾は2年生。正捕手の伊藤が3年生とバッテリーは変わらない。内野も秋季リーグ戦前半大爆発した成田翔平(政経3=能代)をはじめ、船木翼(農3=広陵)・三浦の1・2番コンビは健在だ。「(下級生に)主力選手はいっぱいいるので、しっかり練習すれば絶対いい結果出る」(品川直樹・法4=上宮)と4年生も太鼓判を押す。4年生が成し遂げられなかったさらなる高みを目指して、準硬式野球部の挑戦は続く。

[毛利允信]

試合後のコメント

4位という結果で秋季リーグ戦が終わった
4位という結果で秋季リーグ戦が終わった

小澤
「楽しかった。こんな展開だったが。笑顔でやれたので良かった。結果見たらふさわしくないが、4年生は楽しくやらせてもらえたし、そういう意味では良かったのではないかと思う」

中村
「4年生が負けたら最後の試合。楽しくやりたかった。順位も変わらないし、今のチームでできる最後の試合だった。全力でやって悔いのない試合をしたかった。全力でやって、力の差で負けた」

斉藤
「順位が決まってタイトルもなくて、言ってみれば消化試合だった。僕の素直な感想だと思い出づくりというか締めなので楽しくやれたらなと思っていた。僕ら本当に普段からこういう感じで、明大らしかったというか僕らの代を象徴していた試合というか、悔しくて泣いたりとかそういうのはない。普段出てない選手も出られたし、ずっと我慢していた4年生も試合出ることができたし、その辺はチームとしてはどうかと思うが4年生としてはいい試合だった」