先制するも勢い乗れず…勝ち点許し優勝の可能性消える/東京六大学秋季リーグ戦
勝ち点を奪われ沈む選手たち
◆9・1~10・27 平成24年度東京六大学秋季リーグ戦(大田スタジアム他)
▼10・9 対早大2回戦(明大府中グラウンド)
明大1―3早大○
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
早大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | X | 3 |
絶対に落とせないカードで2連敗を許した。幸先良く先制しながらも、中盤からは苦手意識を持つ早大を前に均衡を打ち破れない。その間にも機動力を生かした早大打線に、先発の赤尾が打ち込まれ形成は一気に逆転。そのまま反撃の糸口を見い出せずにゲームセットとなった。優勝戦線に残るためには勝利が絶対条件であっただけに、痛い1敗となってしまった。
課題としていた打撃陣の不調がこの試合でも露呈した。「みんな迷いながら打っている」(斉藤俊・文4=静岡)。早大先発の河合を前に打線が打ちあぐねた。2回には滑り出し好調に、無死から斉藤の三塁打でチャンスをつくると、三浦周(商3=掛川西)の内野ゴロの間に生還し先制点を奪取。しかし、この回以降は完全に打線が沈黙。3回からは2安打に封じ込まれ、この試合4安打で好機を生み出せずに終わってしまった。
先発の赤尾裕希(文2=錦城)も打線の援護を待ちながら粘投したが、1点のリードを守り切れなかった。立ち上がり、1死二、三塁のピンチを併殺で凌ぎ、以降も三者凡退で攻撃にリズムをつくる。しかし、4回に同点とされると、5回には市堰(早大)の本塁打で一気に逆転。ここから早大打線に火が付き5連打の猛攻で、1-3と突き放された。追い付きたい明大であったが、不振の打線がやはり振るわない。その後も試合終了まで無安打に倒れ、このカード1勝も奪えず勝ち点を献上。この時点で優勝の可能性も消えることとなった。
残されるのは最終カードの法大戦のみ。現在4位の明大にとって、Aクラス入りを懸けた試合となる。「負け癖を付けたくはないし、勝つ喜びを経験させてやりたい」(小澤真吾・商4=掛川西)と最後となる4年生の下級生に対する思い。そして、見事な快進撃で全日本選手権まで上り詰めたそのプライドで、ラストを集大成で飾る。
逆転され肩を落とす赤尾
[千島良太]
試合後のコメント
小澤
「今までになくいい感じの流れで先制したが、やはり打撃が修正し切れていない。(下級生が多かったが)結果的に下級生になっているがベストメンバーだと思ってやっている。いい経験になっているとは思うが、勝たせてあげられていない。負け癖を付けたくはないし、勝つ喜びを経験させてやりたい。(早大に連敗したが)ただ最後まで続くので自分たちがやれることをやって、最後にいい形で締めくくりたい。(赤尾以外の勝ちがないが)もっとアピールしてほしい。もっと俺が投げてやるという選手が欲しい。(法大戦は)2週間あるのでベスト尽くしてやれることをやって、集大成を見せたい。泣いても笑っても最後。最大限の準備をしてもがきたい」
斉藤
「あの場面(2回表)で1点に終わってしまった。春はセンター中心に引き付けて打ってこうという意識があった。だからある程度粘れた。今はあまり意思統一が取れていない。相手も春を見て自分たちを強いと思って来ていると思う。それに対してどう手を打っていくかがはっきりしていない。気持ちの面が大きい。(早大に連敗したが)立大、早大が自分たちはやりにくい。優勝の可能性はないが、Aクラスに入れば負け癖がつかずにいけると思う。(法大戦は)最後の試合なので下級生のためだとかチームのためというより思い切りやりたい。それが4年生の本音だと思う。出るか分からないがとにかくチームの勢いをつくれるバッティングをしたい。チームとしてはとにかく明治らしく、最後は勝ち負け関係なくがむしゃらにやりたい」
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