(29)王座奪還へ 慶大倒して秋連覇へ前進せよ!/慶大戦展望

2012.10.10
(29)王座奪還へ 慶大倒して秋連覇へ前進せよ!/慶大戦展望
 立大、早大、東大を下し勝ち点3を獲得した明大の次なる相手は慶大。今季の明大は打線が好調だ。4番を務める岡大海投手(政経3=倉敷商)は東大2回戦で4安打2打点の固め打ち。現在、打率.429、打点8と2冠王に躍り出た。他にも上本崇司内野手(商4=広陵)、中嶋啓喜外野手(法3=桐蔭学園)が打率3割をキープ。春は慶大相手に連敗を喫したが、好調な打撃陣で雪辱を果たす。

 慶大は左右の二枚看板を筆頭にリーグ屈指の投手力を擁する。1戦目は、現役最多のリーグ戦通算22勝を誇る左腕・竹内大の先発が予想される。今季はここまで防御率3.86と本調子とは言い難いが、東大3回戦では6安打1失点で完投勝利を飾り復調の気配を見せている。2戦目は白村の先発が有力。今春は登板機会がなかったものの、今季はここまで2勝を挙げている。防御率も1点台と安定感は抜群だ。

 救援陣には最速155kmの右腕・福谷や、法大1回戦で3回を無失点に抑えた只野などが控える。「体格は大きくないが球威がある」(影山・慶大)というルーキー加嶋の存在にも要注意。リリーフ陣を投げさせる前に、早い段階で得点を奪いこちらのペースに持ち込みたい。

 打線は通算8本塁打の山崎錬や春の首位打者・阿加多など、中軸に長打力のある打者が並ぶ。クリーンナップの前を打つ、佐藤旭や福富を出塁させないことが攻略のカギとなる。また、横尾や谷田といった1年生の力も侮れない。

 迎え撃つ明大投手陣は、チーム防御率2.09と好調。今季は先制されながらも粘って勝ち点を奪うゲームが多い。中でも上原健太投手(商1=広陵)は、4試合に登板し10イニングで1失点と抜群の安定感を誇る。東大1回戦では、5イニングを投げ2安打無失点と好投するなど豊富なスタミナも魅力の一つ。接戦が予想されるが、継投策で慶大打線を翻弄(ほんろう)したいところだ。

ここまで8打点と、勝負強い山崎錬
ここまで8打点と、勝負強い山崎錬

 ここまで3カードを終え、全てのカードで勝ち点を獲得している明大。春は慶大に1勝もできず勝ち点を奪われたが、田中勇次主将(法4=鳴門工)は「春に負けたチームには負けない」と春のリベンジに燃える。慶大を下し、次に控える法大とのラストゲームに弾みをつける。

[高村洋輔]

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対慶大戦 
10月13日 13時試合開始予定(三塁側)
10月14日 11時試合開始予定(一塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

過去の慶大戦スコア
シーズン スコア 成績
12年春 ●1-2 4位
●2-8
11年秋 ●0-2 優勝
○3-2
○7-0
11年春 ○6-0 4位
△2-2
●3-9
●0-5
10年秋 ○4-0 4位
●0-8
●3-4
10年春 ●2-3 3位
●3-4
09年秋 ●3-8 優勝
○3-1
○8-4
09年春 ○7-2 3位
○2-1
08年秋 ●2-3 3位
●1-3
08年春 △0-0 優勝
○6-2
○2-1

 

勝敗表 第5週  10/7現在
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大       ○○ ◯○ ○○ 6 6 0 0 3 1.000
明大    ●◯◯    ●◯◯ ○○ 8 6 2 0 3 .750
早大    ◯●●    ◯◯ ◯○ 7 5 2 0 2 .714
慶大 ●●       ○◯ △○○ 7 4 2 1 2 .667
立大 ●● ○●● ●● ●●    9 1 8 0 0 .111
東大 ●● ●● ●● △●●    9 0 8 1 0 .000