なすすべなく早大に完敗/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.07
なすすべなく早大に完敗/東京六大学秋季リーグ戦
 何とか勝ち点を取った東大戦から2週間。優勝へはもう1敗も許されないという背水の陣で臨んだ一戦であったが、早大相手になすすべなく完敗。リーグ制覇が遠のく敗戦となった。

 

打たれながらも粘った赤尾
打たれながらも粘った赤尾

ただただ打てなかった。「どうしたらいいかという感じ」(小澤真吾・商4=掛川西)。早大先発の石田はコントロールが定まらず、ボール先行の打者も多かった。しかし打ち崩すことができず、終わってみれば散発3安打のみ。「打線のつながりとかそういう問題ではない」(小澤)と、全ての歯車が合わなかった。

 強力打線相手に持ちこたえた。先発のエース赤尾裕希(文2=錦城)は「ストレートを合わせられていた」(赤尾)と得意のストレートを狙われ5回までに7安打と打ち込まれる。しかし持ち味の粘りで3失点に抑える。6回以降は変化球主体に投球を切り替えると打者一巡をパーフェクトに抑えた。「勝負できると自信につながる」(赤尾)と負け試合にも次につながるものを見つけた。

 崖っぷちに立たされた。時間はあまりないが「まだ勝ち点を落としたわけではない」(小澤)と選手は前向きに捉えている。このまま勝ち点を落とすことは何としても避けたいところだ。まだ優勝の可能性が消えたわけではない。次戦で反撃し一筋の望みをつなぎたい。

[毛利允信]

試合後のコメント
小澤

「(今日の敗戦について)どうしたらいいかという感じ。でも試合はまた明日すぐ始まる。やれることをやりたい。今日はそれぞれが課題を自覚したはず。それを克服していかないと。打線のつながりとかそういう問題ではない。まずは個人で結果を残していかないと。(次戦に向けて)まだ勝ち点を落としたわけではない。とにかく最善を尽くしたい」

赤尾
「今日は相手にストレートを合わせられていたのでそこを狙われた。スライダーやチェンジアップなどをもっと前半から有効に使っていけたら良かった。(後半は変化球が多かったが)変化球を投げて結構抑えられると変化球にも自信が付いてきて、変化球中心でいこうと思った。そうしたら結構はまってくれてそこは良かった。勝負できるなと自信につながる。(失点の場面について)先頭打者を出すと苦しくなる。先頭打者が出ると足速い選手が多いので盗塁もしてくる。(相手の盗塁について)まだけん制が甘い。そこは改善していかなくてはならない。(今後に向けて)チームが勝てるように自分のピッチングをするだけ」