(24)赤門戦士たちを撃破し、秋連覇へ!/東大戦展望

2012.10.03
(24)赤門戦士たちを撃破し、秋連覇へ!/東大戦展望
 打撃力の成長が著しい。元プロ野球選手の谷沢健一氏が臨時打撃コーチに就任して約2年。「以前と比べると打線全体が安打を打つようになった」(谷沢コーチ)と今秋は打線がつながる場面が増えた。今秋ここまでの7試合の1試合平均得点が2.4点と、昨秋の1.5点、今春の1.3点から大幅に上昇。慶大1回戦では7回に一挙5点を奪い、熱戦を演じて神宮を沸かせた。この試合は結局引き分けに終わったものの、東大の戦力向上が垣間見える試合であった。

 打線の中心は舘だ。シーズン開幕前に「3割を打ちたい」とラストシーズンでの大台到達を目標に挙げた舘は、今秋ここまで打率2割8分6厘、打点4と好調を維持。引き分けとなった慶大1回戦では5打数2安打2打点の活躍を見せた。通算打点17は東大の選手中断然トップ。昨秋の明大1回戦では3打数2安打1打点と優勝を果たした明大投手陣から複数安打を放つ活躍を見せた。今秋もこの男に気が抜けない。他にも今秋チームトップの打率2割9分2厘を打っている成瀬、俊足強肩が武器である主将の永井、開幕から全試合安打を続けている山本など今秋がラストシーズンとなる4年生たちの活躍が光っている。
 

今季全7試合中6試合に登板とフル<br />回転の香取”align=left><br clear=今季全7試合中6試合に登板とフル
回転の香取

 

 投手陣は香取、初馬の2枚看板でシーズンを乗り切る。今秋がラストシーズンとなる投手陣の大黒柱・香取は今秋7試合中6試合に登板。先発、中継ぎとしてフル回転し、チームを支えている。慶大2回戦では先発として登板し、7回3失点の好投を見せた。「下級生の投手には負けたくない」と最上級生としての意地を見せている香取の存在は、鈴木をケガで欠き、初馬もケガ明けで無理をさせたくない状況下の東大投手陣に欠かせない。2年生の初馬も投手陣を支える柱の一つだ。今春の防御率3.38と、チーム防御率6.80の投手陣の中で一人気を吐いた初馬は「防御率3点台でシーズンを終えることができたので良かった」と自身も納得のシーズンを過ごすことができた。「直球の球速を上げる」とこの夏は筋力アップを重点的に行ってきた初馬は、ケガでシーズン開幕に出遅れたものの、慶大1回戦で7回6安打4失点と粘りの投球を見せ、3季ぶりの引き分けに貢献した。今春に続き今秋も成長著しい下級生右腕が投手陣を引っ張る。他にも1年生の関と辰亥が中継ぎとしてそれぞれ6試合、5試合に登板するなど投手の駒がそろい始めた。

 立大戦に続き早大戦も第3戦にまでもつれたが、接戦を制して2校から勝ち点を獲得し、現在は勝率の差で3位につけている。今春、目の前で胴上げを見せつけられた宿敵相手に勝ち越し、勢いに乗る明大。赤門戦士たちを撃破して悲願の秋連覇、完全優勝を狙う。

[森大輔]

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対東大戦 
10月6日 13時試合開始予定(一塁側)
10月7日 10時半試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

過去の東大戦スコア
シーズン スコア 成績
12年春 ○11-0 4位
○5-0
11年秋 ○15-7 優勝
○7-3
11年春 ○2-0 4位
○4-0
10年秋 ○7-2 4位
○5-2
10年春 ○7-0 3位
○14-0
09年秋 ○9-2 優勝
○13-1
09年春 ○2-1 3位
○4-2
08年秋 ○6-0 3位
○2-1
08年春 ○12-4 優勝
○15-0

勝敗表 第4週  10/1現在
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
早大       ○●● ○○ ○○ 7 5 2 0 2 .714
法大    ○○       ○○ 4 4 0 0 2 1.000
慶大    ●●    ○○ △○○ 7 4 2 1 2 .667
明大 ●○○       ●○◯    6 4 2 0 2 .667
立大 ●●    ●● ○●●    7 1 6 0 0 .143
東大 ●● ●● △●●       7 0 6 1 0 .000