(15)春の王者・早大を倒し、一気に優勝最前線へ!/早大戦展望

2012.09.19
(15)春の王者・早大を倒し、一気に優勝最前線へ!/早大戦展望
 春のリベンジを果たす。立大との激闘を制し、開幕白星スタートを切った明大に立ちはだかる第2カードの相手は春の王者・早大だ。1、2年生が多くスタメンに名を連ねる中、上級生も勝負どころで結果を出し、日本一までたどり着いた。明大は今春、4回戦までもつれた末に敗れ、リーグ優勝の瞬間を目の当たりに。「次は自分たちが優勝するところを見せつけたい」(山崎福也投手・政経2=日大三)。序盤のヤマ場を制し、優勝戦線を引っ張りたい。

 爆発力を持った抜け目ない打線を誇る。秋開幕最初のカードとなった東大戦では2試合で1イニング4点以上のビッグイニングを3度つくった。中でも東京六大学で現在唯一プロ志望届を出し、プロへのアピールへ最後のシーズンに燃えている4番杉山には要注意だ。春の本塁打王は秋も健在。東大2回戦ではレフトスタンドへ飛び込む第1号2点本塁打を放った。今春、明大は杉山に4戦で2発打たれており、勝負どころでの一発に警戒したい。

 また春ベストナインを獲得し、秋から3番に座っている小野田の調子も上がってきている。開幕2戦で7打数4安打1打点と好調を維持。今春杉山に続き、3本塁打を放った長打力は明大投手陣にとって脅威となる。その他にも勝負強さが光る地引、リードオフマン・中村、シュアな打撃が持ち味の茂木など、何番からでも点が取れる強力打線だけに一球たりとも気は抜けない。

先発に再転向し<br />開幕マウンドに上がった有原”align=left><br clear=先発に再転向し
開幕マウンドに上がった有原

 投手陣には変革があった。開幕マウンドに上がったのは最速152km右腕・有原。春は守護神としてリリーフに回っていたが、秋は先発へ再転向。昨秋明大1回戦以来の先発となった東大1回戦では、自慢の速球で押していく投球ではなく、早いカウントから打たせて取る投球に徹し、7回2安打無失点の好投を見せた。スタイルチェンジを果たした有原を打ち崩すのは容易ではなさそうだ。

 さらに今春、投手三冠を獲得した黄金ルーキー吉永も明大打線の前に立ちはだかる。今秋は東大2回戦に先発し、6回6安打3失点と本調子ではない様子。立ち上がりを攻めたて、未だ無敗のルーキーに初黒星をつけたい。

通算8戦5勝と<br />未だ無敗のルーキー吉永”align=left><br clear=通算8戦5勝と
未だ無敗のルーキー吉永

 早くも大事な一戦を迎える。明大は開幕戦で完封負けを喫したが、2戦目、3戦目と打線が奮起。最後のシーズンに燃える上本崇司内野手(商4=広陵)、屈辱の春から再起を懸ける中嶋啓喜外野手(法3=桐蔭学園)、秋も投打“二刀流”でチームを引っ張る岡大海投手(政経3=倉敷商)ら、昨年の日本一を経験した選手が活躍し、王座奪還へ好スタートを切った。王者・早大を倒せば、昨年同様、春4位からのリーグ優勝も現実味を帯びてくる。「春負けているし、勝つしかない」(岡大)。意地がぶつかり合う因縁の一戦へ、優勝に向け、目指すは勝利のみだ。

[桑原幹久]

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対早大戦 
9月22日 11時試合開始予定(三塁側)
9月23日 13時試合開始予定(一塁側)

紫紺の日開催!
早大戦では紫紺の日が開催されます!
先着で紫紺の日限定タオルのプレゼントや、選手サイン入りボール、色紙、Tシャツが当たるプレゼント抽選会も開かれ、明大ファン必見の企画がめじろ押しです!

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

過去の早大戦スコア
シーズン スコア 成績
12年春 △3-3 4位
●2-3
◯6-3
●6-7
11年秋 ◯4-1 優勝
●3-6
◯9-4
11年春 ◯4-2 4位
◯7-0
10年秋 ●2-4 4位
●1-2
10年春 ◯3-0 3位
◯5-2
09年秋 ●2-4 優勝
●2-8
09年春 ●0-7 3位
◯5-3
●2-4
08年秋 ●1-3 3位
△0-0
●0-3
08年春 ◯4-3 優勝
●0-3
○2-0
勝敗表 第2週  9/17現在
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
早大             ○○ 2 2 0 0 1 1.000
法大             ○○ 2 2 0 0 1 1.000
慶大          ○○    2 2 0 0 1 1.000
明大          ●○◯    3 2 1 0 1 .667
立大       ●● ○●●    5 1 4 0 0 .200
東大 ●● ●●          4 0 4 0 0 .000