攻略され敗戦 慶大から勝ち点奪えず/東京六大学秋季リーグ戦
秋季リーグ絶好調の先発赤尾裕希(文2=錦城)が初回から慶大打線に捕まってしまう。失策もあり、初回から4失点。「失策もあったがそれをカバーできず、その後も打たれてしまった。晋太郎さん(伊藤・営3=千葉経大附)にも言われたが、少し勝負を急ぎ過ぎていた。ストライクを取った後の2球目であったり、決め球などがストライクゾーンに入り過ぎてしまった」と本人も試合を振り返る。
打線は今までと打順を変えて試合に臨んだ。2回に1点を返すも「巻き返そうと言っていたが、結局いいところまでいってあと1本が出なかった。悔しい。流れに乗り切れずに向こうに勢いをつけられた。うちのチャンスで三振することが多かった」(斉藤俊・文4=静岡)となかなか追い付くことができない。6回には代打の小澤真吾副将(商4=掛川西)が本塁打を放つも、6回、7回と1得点ずつ追加点を許し、7回終わって2-6。粘り強い明大の野球を見せたいところだが、最終回赤尾と交代した菊池秀之(農2=新田)が四球や暴投でいきなり2失点。明大も意地で1点返すも、追撃及ばず3-8で敗れ、慶大から勝ち点を奪取することができなかった。
「慶大は1点取るのに貪欲だったように思う。慶大みたいにスクイズしたり、走ったりなど積極に前の塁に進んでいくことを課題にしていきたい」(長谷部光主将・農4=広陵)と今回の敗戦は新たな課題が見つかった試合となった。来週は東大戦。「最近強くなっているので気を抜けない」(長谷部)チームだ。今回の反省を生かし、次は2連勝することを期待したい。
試合後のコメント
長谷部
「やはり結構研究されていたというのがある。赤尾もそこまで悪くなかったので、そこから自分たちの流れが切り替えられなかったのが敗因。慶大は1点を取るのに貪欲だったように思う。反省として今後もっと打てないときに慶大みたいに積極に前の塁に進んでいくことを課題にしていきたい。油断せずにこれまで見つかった課題を試して、自分たちの野球を全員でやっていきたい」
小澤
「(代打で本塁打を放ったが)あの段階では当たり前であるが諦めていないし、自分がどうにかできたらという気持ちで打席に入った。あの打席に関しては結果に結び付いて良かった。(初回から主導権を握られたが)思わぬ展開ではあったが、ああいう展開でもものにしないと優勝は難しい。勝てるゲームを勝つことは当たり前だが、苦しい展開を物にしてこそ強いチーム。どうも今回は波に乗り切れなかった。序盤の段階でほぼ毎回チャンスはあったが、畳み掛けることができなかった。チームの状態としてもっといい方向に持っていかないといけないのは確か」
斉藤
「初回の4失点が効いた。巻き返そうと言っていたが、結局いいところまで行ってあと1本が出なかった。悔しい。流れに乗り切れずに向こうに勢いをつけられた。相手のピッチャーも良かった。うちのチャンスで三振することが多かった。慶応に攻略されてしまった。昨日は投手よくて野手が駄目だったように、攻守がかみ合っていない。下級生も試しながら使いたいが、1・2年生に元気が足りない。下級生の見本になろうとベンチで声を出しているから、もっと下からもがんがん来てほしい」
赤尾
「初回が全て。失策もあったがそれをカバーできず、その後も打たれてしまった。晋太郎さんにも言われたが、少し勝負を急ぎ過ぎていた。ストライクを取った後の2球目であったり、決め球などがストライクゾーンに入り過ぎてしまった。スタミナ的には大丈夫だったが、気持ち部分で駄目だった。(勝ち点を奪われたが)春もこんな状況から這い上がってきたので、最後まで諦めないで行きたい。それはみんなが思っていることであるし、やはり4年生には本当に感謝しているので、最後は4年生と一緒に優勝したいと思っている」
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