赤尾の好投で慶大に先勝/東京六大学春季リーグ戦
「今日は赤尾がよくやってくれた」と試合後選手たちは口をそろえた。両チーム無得点で迎えた4回、4番斉藤(文4=静岡)のタイムリーヒットで先制。5回には1死満塁のピンチを迎えるが、赤尾がふんばり連続内野ゴロに打ち取る。しかし、7回にヒットとエラーで1死一、二塁のピンチ、ここでセンター前にタイムリーヒットを許し、同点に追い付かれる。さらに、9回にはヒットとエラーで1死満塁と一打サヨナラのピンチ。しかし赤尾は落ち着いたピッチングを見せ、二者連続三振でピンチをしのいだ。
このピンチを抑え流れをつかんだ明大は10回、明大は先頭打者の斉藤がセンター前ヒットで出塁。続く伊藤は送りバントをきっちりと決め、1死二塁とする。続く長谷部は、右中間への大きな当たりだったが、右翼手の好プレーに阻まれランナーを進めることができない。どうしても一本が欲しいこの場面で、バッターは船木。「先週の試合では自分のエラーで負けたので、ここで絶対に打とうと思っていた」と、打球はライトを越え、タイムリースリーベースで明大は勝ち越す。10回裏の守りでは、先頭打者をヒットで出塁させるが、その後は3人をきっちりと打ち取り、この激戦を制した。
☆試合後のコメント☆
・長谷部光主将(農4=広陵)
「(この試合を振り返って)今日は、赤尾が頑張ってくれて、晋太郎(伊藤・営3=千葉経大付)もケガをしてたけど、しっかりリードしてくれた。バッテリーに感謝したい。(先週のサヨナラ負けと違い、今日は粘り勝てた要因について)接戦で負けると悔しいから、プレッシャーに負けないように練習してきた。いいイメージを持って試合に臨めた。今日は声も出てたし、何より楽しんでやれた。(明日に向けて)今日は勝ったけど、明日勝たなきゃ意味がない。あっち(慶大)も必死で戦ってくるからこっちも負けないようにしたい」
・船木
「(勝ち越し打は)アウトだと思ったが、抜けてくれて運が良かった。先週の立教戦では自分のエラーで負けたので、ここで絶対打とうと思ってた。赤尾が頑張ってくれたし、助けたかった。(2戦目に向けて)明日勝たないと意味がないから、思い切りいきたい」
・赤尾
「(10回1失点の好投について)内容は良くなかったが、リズムをつくって投げられた。コントロールよく、打たせてとるピッチングを心掛けた。(9回のピンチでは)開き直って思い切り投げた。バックも声を掛けてくれて心強かった。今日のピッチングは変化球でカウントを取れたことや、ランナーが出ても粘れたことが良かったと思う。今日の勝ちでギリギリ2位への希望がつながった。みんなで一つになって勝ちにいきたい」
関連記事
RELATED ENTRIES