
(19)慶大戦事前インタビュー 福谷選手、竹内大選手

―福谷投手―
・昨年、春優勝から秋5位転落の要因は何だと感じましたか
――もともと春は実力以上のものが出せただけであって、優勝する力は持ってなかったと思っていますし、5位という結果を真摯(しんし)に受け止めましたね。
・結果を踏まえてこの冬特に練習した点はありますか
――春から秋への転落があったので、昨秋の明治のように力で勝たなければと思い、根本的に力をつけようと思いました。
・具体的には
――自主的に体を強く、もう一回り大きくして力を付けようと考えていた選手は多かったと思います。投げることよりも体を強くすることを考えていました。
・オープン戦を経て実感とかは
――今は結果どうこうよりも、自分がやりたいことをやる時期だと思っているので、結果にはこだわっていません。自分たちのやりたいことはできていると思います。
・自身のやりたいこととは
――体を大きくすることが第一でいた。体重を増やしたりとかではなく、大きく見せたいと思っています。あとは自分の持ち味はストレートなので、ストレート一本でどこまで勝負できるかっていうことを試しています。
・調子は
――悪くもなく良くもなくですね。リーグ戦が楽しみなのでモチベーションを上げていきたいです。
・今年のチームの特徴は
――伊藤隼太選手(阪神タイガース)が抜けてしまった点は大きいので、全員でカバーしようという気持ちが強いですね。山﨑錬を中心にいい雰囲気です。
・副将になって意識する点、変わった点は
――副将として、またピッチャーチーフとして周りを見るようになりました。自分以外の下級生の投手などにも目を配っています。左の今井とかは伸びてきてると思います。楽しみですね。
・明大の存在は
――明治とは、お互い100%の力でやりあったら勝てないと思っています。だから自分たちは100%以上出して、相手に自分たちの野球をさせないようにしていきます。でも2カード目に当たるのは正直怖いです。
・意識する選手はいますか
――岡大海(政経3=倉敷商)です。本番で実力を発揮してくるタイプだと思います。去年以上の力を出しくるんじゃないかなと思いますね。
・福谷選手が他の投手に負けない部分は
――ストレートですね。伸びがあるとかキレがあるとかではなく、力のあるストレートが自分の持ち味です。力を付けてストレートを伸ばせば、おのずと変化球の精度も上がってくると自分は思っています。
・どのようにリーグ戦を戦っていきますか
――いかに相手の野球をさせないか、頭を使って戦おうと思っています。しっかり考えていかないと、秋と同じ思いをすると思いますので。
・意気込みを
――春3連覇の記録が懸かっているけど、それに負けずに自分たちの野球をしたいです。もちろん日本一が目標です。
・ありがとうございました。

投球術に長ける慶大の左腕・竹内大選手
―竹内大選手―
・昨シーズンを振り返って
――良くなかったですね。納得いかないシーズンでした。先発ピッチャーとして、全然仕事ができてなかったと思います。
・秋の反省を踏まえて冬はどんな練習を
――体づくりを中心に、一から見直しました。どの部分がというより、全体的な底上げをしました。ワンランクもツーランクも上の投手を目指したいなと思いました。そのためにウエイトして、走って、投げ込んでと、基本的な練習を繰り返しました。
・その練習の成果というのは
――手応えを感じています。オープン戦で投げている感じも、去年と比べ物にならないくらいいいです。自分で自分をコントロールできていて、だいぶ落ち着いて投げられています。このままいきたいですね。
・チーム全体で変わった点は
――今年は4年生が経験豊富なので、率先して声出して動いていていい雰囲気ですね。
チームとして投手陣も順調です。明大のバッターを抑える自信はあります。落ち着いてしっかり投げればおのずと結果は見えてくると思います。竹林とか、昨年出てないピッチャーが上がってきて全体的に底上げされた感じはします。後ろを任せる気はないですけれども。
・明治で警戒している選手はいますか
――中嶋啓喜選手(法3=桐蔭学園)です。長打力もあって手ごわいですね。
・今年はどのように戦っていきますか
――打たせて取るのが慶応の基本だと思っています。打ち勝てたらいいけど、守り勝つのが慶応スタイル。自分はテンポよく投げて、少ない失点で抑えます。派手さはないけれど気付いたら試合つくってたなー、って感じの投手になりたいですね。自分はそういうタイプだと思っています。
・竹内大選手が他の選手に負けないところは
――ピッチング以外の、フィールディングだとか、けん制はしっかりやります。持ち球はチェンジアップ、ストレート、カーブ、スライダーで少ないけれど、どれでもストライク取れるのが自分の強みだと思います。その日の調子いい球で勝負していきます。
・ライバルはいますか
――他大にというより、一番身近な福谷。すごいなって思います。野球部で一番仲良いので、参考にしつつ切磋琢磨(せっさたくま)しています。
・リーグへ向けて
――今年はリーグ優勝、日本一の手応えがあります。しっかり振るところは振れてるし、守りもしっかりしているので信頼しています。去年よりも高いレベルでいけるんじゃないかと思っています。目指すのは日本一しかないので、それに貢献できるようにしっかり投げたいと思います。もちろん明治にも、勝ちたいと思います。
・ありがとうございました
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