(18)慶大戦事前インタビュー 阿加多選手、影山選手

2012.04.25
(18)慶大戦事前インタビュー 阿加多選手、影山選手
 春3連覇を狙う慶大と、秋春連覇を狙う明大。昨年の春と秋の王者同士の戦いに注目だ。昨秋は5位と沈んだ慶大だが「練習量は過去で一番やってきた」(山﨑錬主将)と冬の練習では例年以上に追い込んだ。雪辱を果す慶大のキーマンとなる山﨑錬主将、福谷選手、竹内大選手、阿加多選手、影山選手に意気込みを聞いた。

―阿加多選手―
・昨シーズンを振り返って
――5位という結果に終わってしまって、チームが優勝することが一番なので駄目だったと思います。勝てる試合を落としてしまった。出してはいけないところでランナーを出してしまったりだとか、終盤の集中力が秋はなかったと思います。個人的にはピッチャーを生かし切れなかったかなと思います。

・冬はどんな練習を重点的にやってきましたか
――自分の技術を上げることに専念しました。例年よりも多く振り込みました。昨年と一緒だと勝てないと思ったので、昨年は1日1000本だったのを1200本に増やして振り込みました。

・それはチーム全体としてですか
――チーム全体のノルマとして、全員が振り込みましたね。今年はバッティング上げていこうと。質よりも量を求めました。量をこなした人が結果出ると考えて、がむしゃらに振り込みました。

・打撃といえば、昨年は伊藤隼太選手(阪神タイガース)がすごかったと思いますが
――伊藤さんが抜けた穴は大きいですけど、みんなでカバーしていこうという気持ちが強いです。伊藤さんは精神的支柱でもありましたし。今年は伊藤さんみたいなバッターはいないですけど、みんなでカバーしていけたらいいのではないかと思っています。中心は山﨑錬ですね。いい打順打っていますし、主軸になってくれています。

・自身の調子はいかがですか
――バッティングの調子はいい感じです。このまま持続していきたいですね。また冬はスローイングの安定感を求めて結構投げて練習したので、去年よりいいかなと思います。

・今年のチームの特徴は
――ピッチャーも全員残っているし、野手も経験者が多い。経験的には負けないと思います。去年の悔しさも感じているし、負け試合は鮮明に覚えてますから、みんな必死です。どうしたら勝てたのか、何で負けてしまったのかを考えて、それを生かして戦っていきたいですね。

・その中でどのようなリードを心掛けますか
――ピッチャーがいいので、ピッチャーが一番投げやすい、一番気持ちよく投げられるようにリードしていきたいです。ピッチャーの気持ちが乗った球を投げさせてあげられるようなリードを心掛けます。

・昨年の反省を踏まえ、今年はどのように戦っていきますか
――ランナーを出しても要所で抑えます。点を挙げないことが一番なので、それをしっかりやっていきたいです。今年は去年出てない竹林投手なんかが成長してきているので、先発は竹内、福谷が軸になってやっていけたらと思います。ピッチャーが抑えて少ないチャンスで点を取って、守り勝つのが理想です。無失点を目標にやっていきたいと思います。

・明大にはどんな印象がありますか
――明治にはいい選手がいっぱいいるから、誰が出ても変わらないと思っています。全員要注意だと思います。あとは足を使ってくるイメージがありますね。先頭バッター出さないようにリードしていきたいです。

・意気込みをお願いします
――春は優勝して、全国大会決勝で負けてしまったので、去年できなかった日本一を取りたいと思います。

・ありがとうございました

昨秋明大2回戦で2ランを放った影山選手
昨秋明大2回戦で2ランを放った影山選手

―影山選手―

・昨季はどんなシーズンでしたか
――春は優勝をして一番いい思いをしたし、秋は5位で悔しい思いをして、いい経験をしました。どうしたら勝てて、どうしたら負けるのかというのが分かったシーズンでしたね。

・敗因は何だと思いましたか
――雰囲気がよくありませんでした。秋は落ちた雰囲気のまま終わってしましました。春は調子が良くないときも盛り上げて頑張ろうという雰囲気があったのですが、秋はそれができなかったと思います。気分的に沈んでしまっていました。自分も盛り上げることができず、そういう点でチームに貢献できなかったなと後悔しています。

・その点を踏まえて冬はそんな練習をしてきましたか
――とにかく数をこなしました。走る量も振る量も今までで一番多いです。どういう状況でも、やってきたことが出せるようにということを意識してやってきました。

・一冬越えた変わった点はありますか
――自分の中では副将という立場を意識し始めました。自分が駄目なときでも、それを出さずにチームにいい影響をもたらすことができるように意識し始めましたね。

・副将就任にあたって、昨年度主将の伊藤選手から学ぶことはありますか
――伊藤さんは周りがすごく見れる人で、自分のことに一喜一憂しないで周りにいい影響を与えてくれました。特別に何かやらなくてもそのままのお前でいいんじゃないかとアドバイスをもらいました。伊藤さんは言葉でなく、自分がやって背中で示していました。自分も一生懸命やる姿を見せてチームを引っ張っていきたいと思っています。

・今年のチームはどんなチームですか
――経験が大きいですね。自信を持っていいチームだと思います。雰囲気も例年よりいいです。沈んでる時も声を出してやっていけるんじゃないかと思いますね。1年生も入って、去年よりも選手層が厚くなったなと感じています。

・そのチームの中で影山選手自身はどのような役割をしていきたいと考えていますか
――やるべきことをやって、試合出てなくてもどういう状況であってもチームに貢献できればなんでもいいかなと思います。チャンスで打つとか、試合出てなくても声を出して盛り上げるとか、しっかりやっていきたいですね。

・影山選手が他の選手に負けないところは
――ミート力には自信があります。どんな球でも、ミートさせる自信はありますね。今年は首位打者をとることを目標に頑張ります。

・明大の印象は
――4年生抜けたけど、甲子園で活躍してた選手が多くいてむしろ侮れないですね。ピッチャーも岡大投手、山﨑福也投手(政経2=日大三)、今岡一平投手(文2=横浜隼人)など手ごわい相手だと思ってます。

・リーグ戦へ向けて
――体調管理、ケガに気を付けて臨みたいと思っています。守りからしっかり、当たり前のことをしっかりやっていれば、おのずと結果はついてくるんじゃないかと思います。優勝する実力はあると思います。野手も経験豊富だし、狙っていけるのではないかと思いますね。監督からも「誰でもできることをしっかりやてくれればいい」と言われているので、何としても春3連覇成し遂げて、日本一になるよう頑張っていきたいと思います。

・ありがとうございました