投手陣踏ん張れず…大量失点で連勝ならず/東京六大学春季リーグ戦
この日初先発のマウンドに上がったのは小出。「普段は中継ぎということもあり、変な雰囲気を感じた」と慣れない先発に初回からボール球が先行。先制点を許してしまう。3回にも二つの四球と内野の失策でピンチを広げると、嘉悦(早大)、石川(早大)の適時二塁打で3点を追加される。その後は小出に代わり酒井一輝(商3=明大明治)を投入するも、勢いに乗った早大打線を止める余地はなかった。結局1回2/3を投げた酒井は7失点を喫し、悔しながらもマウンドを降りた。
守備の乱れは攻撃のリズムをも狂わせた。前日にはエース・石田(早大)を打ち崩し14得点を奪った打線もこの日は沈黙が続いた。終盤に代わった村山(早大)の四者連続四球を足掛かりに得点を重ねるも、序盤に与えた12得点を前になすすべはなかった。中盤からの追い上げもむなしく、1勝1敗のタイで勝負は第3戦へと持ち越されるかたちとなった。
今年3月に行われた関東選手権、そして昨シーズンのリーグ戦など、幾度となく強豪早大が行く手を阻んできた。ここで勝ち点を奪えるか否かで大きく順位に左右してくることは間違いない。これまでのリベンジを果たすため、第3戦に全てをぶつける。
☆試合後のコメント☆
長谷部光主将(農4=広陵)
「悪い部分が全部出た試合だった。四球やいらない走者を出し、悪い流れをつくってしまったことが大量失点につながった。打撃陣が打てれば勢いに乗れるがエンジンがかかるのが遅かった。(個人的には)球が見えているし、当たりは悪くない。そのうち結果が出てくると思う。(第3戦に向けて)この試合は強気でいく姿勢が足りなかったので、入りからそういった部分を出せたらいい。絶対勝つ」
小出
「出してはいけないところで四球を出してしまった。守備からリズムをつくって攻撃へというのが明治の野球であるが、守備でリズムをつくれなかった。そこでそのままずるずる行ってしまったのが4失点につながった。(先発は)今回が初めて。先発は雰囲気をつくっていくことが仕事だがそれができなかった。序盤で乗ることができれば後半もいけると思うが、今日のように行き詰ってしまうと、そこから立て直すことができないと思った。コントロールのミスや失策の後に四球を出してしまうことが多かった。また四球を出した後に入れにいって打たれるケースもあった。(早大について)全然勝てない相手ではない。むしろ明治のほうが打線に厚みがあって上ではないかと思う。きちんとした守りが機能すれば勝てる。そう考えると改めてピッチャーの重要性を感じる。あとは自分たちの野球をやっていくだけ」
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