(20)慶大倒して王者死守せよ!/慶大戦展望

2012.04.25
(20)慶大倒して王者死守せよ!/慶大戦展望
 第2カードで春3連覇を狙う慶大と秋春連覇を狙う明大の王者同士が対決する。第1カードで明大は東大から連勝で勝ち点を獲得したのに対し、慶大は法大に連敗で勝ち点を落とした。慶大は早くも優勝へ後がなくなり、一段と気合を入れて臨んでくるであろう。経験豊富な慶大選手陣が、メンバーが多く代わった明大に立ちはだかる。

先発が予想される竹内大
先発が予想される竹内大

 慶大は第1カードの法大戦で打線がつながらず連敗した。明大戦を落としてしまうとほぼ優勝の可能性が消滅する。万全に備えて挑んでくるだろう。
 今年の慶大の強みは強力な投手力。経験豊富な竹内大、福谷の二枚看板は健在だ。竹内大は右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダーを上手く投げ分け翻弄(ほんろう)する左腕。これまで現役最多の17勝を挙げ、どの球でもストライクがとれる抜群の制球力を持つ。この冬は体づくりの基礎から取り組み、体付きが良くなった。球威が増してリーグ戦に備えてきた。155㎞右腕の福谷は、昨春は最優秀防御率を獲得。右内転筋痛のためリーグ戦出場が危ぶまれたものの法大戦では抑えで登板し、明大戦での起用も十分あり得る。またノビのある直球を投げる山形、オープン戦好調だった竹林など控えており駒も豊富。守りからリズムをつくるのが勝ちパターンな慶大なだけに、明大はこれらの投手陣に抑え込まれないよう警戒すべきところだ。

 打線は昨年、軸だった伊藤隼太選手(阪神タイガース)が引退。今季の法大戦では3試合で5得点と打線がつながりに欠いた。だが冬の間はチーム全体で打撃力の強化を課題に掲げ、振り込み1日1000本のノルマを1200本に増した。安定した下半身を養うために、走る量も例年以上に冬こなしてきた。

打撃の要となる山﨑錬
打撃の要となる山﨑錬

 打撃の支柱となるのは主将の山﨑錬。昨年は春秋合計14打点と勝負強さが光る強打者だ。他にも昨秋の明大2回戦で2ランを放った影山、捕手ながら打力のある阿加多など戦力はそろう。また新4番に抜擢された藤本は法大2回戦で本塁打を放つなど長打力が魅力。また高校通算76本塁打を誇る谷田、法大戦で代打起用され適時二塁打を放った横尾らルーキーも打力があり注目だ。

 野村という絶対的エースを失った明大と、伊藤という打撃の要のいない慶大。昨年の春と秋の王者対決の軍配はどちらに上がるのか。激戦のカードを絶対に見逃してはならない。

[中村綾佳]

過去の慶大戦スコア
シーズン スコア 成績
11年秋 ●0-2 優勝
○3-2
○7-0
11年春 ○6-0 4位
△2-2
●3-9
●0-5
10年秋 ○4-0 4位
●0-8
●3-4
10年春 ●2-3 3位
●3-4
09年秋 ●3-8 優勝
○3-1
○8-4
09年春 ○7-2 3位
○2-1
08年秋 ●2-3 3位
●1-3
08年春 △0-0 優勝
○6-2
○2-1

☆応援へ行こう☆
4月28日 11:00試合開始予定(一塁側)
4月29日 13:30試合開始予定(三塁側)

☆紫紺の日☆
慶大戦では紫紺の日が開催されます!
先着で紫紺の日限定タオルのプレゼントや、素敵なプレゼント抽選会を開催
4月28日(土)開門9:35 11:00試合開始予定 
4月29日(日)開門13:00 13:30試合開始予定 

☆神宮球場アクセス☆
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

勝敗表 第2週  4/22現在
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 ◯◯ △◯◯ 5 4 0 1 2 1.000
明大 ◯◯ 2 2 0 0 1 1.000
早大 ◯◯ 2 2 0 0 1 1.000
立大 ●● 2 0 2 0 0 .000
慶大 △●● 3 0 2 1 0 .000
東大 ●● ●● 4 0 4 0 0 .000