
(10)打と足でチームに貢献・竹内啓人

(10)打と足でチームに貢献・竹内啓人
どっしりとした構えから鋭い打球を広角に飛ばす。竹内啓人内野手(商4=日大三)はオープン戦からコンスタントに結果を残し一塁手の定位置を獲得した。東大戦でも2試合連続7番一塁で先発出場し、合計5打数3安打1打点、さらに3四球を選び活躍。飛躍の兆しを見せている。
持ち味はやはり打力だ。強打が売りの日大三高で1年夏からスタメン。新人戦での打率も4割を超える。今春オープン戦やリーグ戦では下位の打順が多いが好機を演出し、好機で打席が回ってくれば走者を返す。状況に応じた打撃を追求している。「竹内なら何とかしてくれるんじゃないか」というような打者になりたいと話す。
打力の影に隠れがちだが、足も速い。50mは5秒台。さらに「大学に入ってオープン戦や紺白戦も含めて盗塁を失敗したことない」と盗塁技術も備える。東大戦でも1盗塁を記録。「相手に足のイメージがなく警戒が薄いうちに、どんどん走りたい」と笑う。
2年秋の立大との最終戦にスタメン出場するなど、昨年からの活躍を期待されていた。だが昨年は主将を務めた竹田育央選手(平24文卒・現富士重工)が一塁に転向し、竹内は控えに甘んじた。最初は「すごく悔しかった」と漏らすが「技術的にも精神的にも素晴らしい人」と慕う先輩の下で、一番身近で練習し成長できた。竹田選手の常に全力な姿勢に感化され、打撃技術も学んだ。「竹田さんに食らい付いていこうとやっていた」。結局スタメンを奪うことはできなかったが、得たものは大きかった。
スタメンを獲得し「すごくうれしかったですけど、同時に責任感を感じました」と顔を引き締めた。今後は「自分の成績よりもチームが勝つプレーをしたい」。とにかく勝利の歯車になることを誓った。
◆竹内啓人 たけうちひろと 商4 日大三高出 181㎝・78㎏ 内野手 右/左
兄はおととしまで慶大に在籍した竹内一真選手(現明治安田生命)。ミートセンスは兄譲りだ。
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