大量得点で圧勝、開幕戦飾る/東京六大学春季リーグ戦

2012.04.17
大量得点で圧勝、開幕戦飾る/東京六大学春季リーグ戦
 14安打ながら17得点と効率の良い加点であった。2回に伊藤晋太郎(営3=千葉経大附)が出塁すると、続く加藤直樹(商2=明大中野八王子) が右翼手の横を抜ける適時打を放ち先制。その後は相手先発の田邊(東大)が連続四球で自らピンチを広げてしまう。そのスキに付け込んだ明大はこの回5点を挙げる。
 その後も4回に6点、5回には4点の固め打ちでみるみるうちに相手を引き離し、7回の2点で止めを刺した。

 投手陣も1失点の好投を見せた。先発の薄隅翔(政経4=明大中野八王子)は4回、相手主将の武部(東大)に適時打を打たれるも失点はその1点のみ。リリーフで2イニングを投げた小出啓介(営3=明大中野八王子)は相手のミスに助けられたものの、打者6人できっちりと役目を果たした。

 大勝で開幕戦を飾ったが、その中でも船木翼(農3=広陵)はノリに乗っている。オープン戦、関東地区大学選手権から好調をキープしている船木は、この試合でも4打数2安打2四死球。4回にはセーフティバントも成功させている。小技も使えて、ヒットを打つこともできる相手にとって脅威の2番打者が今春のキーマンとなる。
 
 次週の相手は昨年春秋連覇を果たしている早大だ。今年の関東地区大学選手権でも早大に敗れただけに、選手たちの意識は早大へと向けられているだろう。早大戦で勝利を収め、勝ち点を奪取すればチームに勢いがつく。次週が明大にとって、大きなキーポイントになるのは間違いない。

☆選手たちのコメント☆
長谷部光主将(農4=広陵)
「(今日の試合を振り返って)相手に助けられた試合だった。調子の良い人と悪い人がいるが、良い人はバットが振れていたし、悪い人もフォアボール選んだりしていた。(今調子の良い人は)キャッチャーの伊藤と船木。(船木さんは特に調子が良いかなと思うのですが)船木の調子が良いと1番が出られなくても2番の船木が出てくれるので形が作れる。広陵でやってきた仲なので小技もできるし、(次の打者の)自分がいろいろな形を考えることができて楽しい。(次週は早大戦ですが)相手にもっとプレッシャーをかけられるはず。来週の早大戦をもっと見据えて(明日の)試合をしたい」

薄隅
「(5回1失点の結果は)初回からリズムが悪かった。開幕戦ということも意識し過ぎたのかもしれない。点数をつけるなら30点。(ボールカウント)0-2から打たれるのがオープン戦からの課題だったが、今日の失点もそこからで課題が克服されていない。(打撃では2安打2打点の活躍)打撃は好きだし、楽しめた。ピッチングはふがいなかったが、バットでチームの勝利に貢献できたかな。チームとしては声も出ていて元気がある。来週の早大戦では昨季のリベンジをしたい。次はピッチングに専念して、自分の投球を目指していきたい」

船木
「(最近一番調子が良いように思うのですが)なぜか調子がいい。自分でバットが振れているなという感覚がある。2番なので小技が中心だが、自分が調子の良いときは、攻めようかなと思っている。(今春のキーマンになりそうな予感がしますが)なりたい。なれるように頑張りたい。(来週は早大が相手ですが)来週の早稲田にしか目は向いていない。相性はいいので絶対に勝ちたい」