(5)東大戦事前インタビュー 谷沢コーチ

2012.04.10
(5)東大戦事前インタビュー 谷沢コーチ
 明大は開幕初日に東大と対戦する。秋春連覇に向け、何としても勝ち点を奪いたい相手だが、28季ぶりの最下位脱出に向け「ハングリーになってきた。接戦に持ちこめるはず」(永井)と意気込む東大は侮れない。今回は御手洗監督と、永井主将、舘選手、香取選手、鈴木選手、初馬選手、谷沢コーチの7人に、明大戦への意気込みを語ってもらった。

―谷沢コーチ―
・昨秋はいかがでしたか

――春よりも接戦が多く、あと一歩の試合ばかりでした。勝ちたいという強い意欲がありながら、敗戦に至ったのは悔しかったですね。ただ、選手がロッカールームで悔し涙を見せたりするなど、勝てなかったけど収穫のあるシーズンでしたね。

・就任されてから約1年ですが変化はありましたか
――スイングも鋭くなってきましたしね。まだまだチャンスに弱い面はありますが、他大学の150km近い球を投げる投手にも対応できると思いますよ。選手からの質問の内容も変わりましたね。単純に打ち方だけじゃなくて配球の読み、それから打席での待ち方、いろいろなことに興味を持つようになっていますよ。私自身もバッティングピッチャーに立つなど、いろいろな趣向を凝らして指導しています。

・指導するに当たって、プロ野球での経験というものは生きましたか
――やはり基本的なことから、段階を踏んで指導していかないといけないという面です。勉強もあって体力的にできていない選手が多いので、1000本振らせても意味はない。新チームになってから、ようやく振れるようになってきたと思います。

・谷沢さんのような元プロの方がアマチュア野球に携わるメリットなどはありますか
――六大学野球は特に伝統もありますし、東大が善戦すればよりリーグも盛り上がっていくと思います。慶大の江藤監督もプロで活躍されていますし、注目されますよね。われわれ六大学出身者は、伝統の重さというものは十分承知しているので、何とかいい選手を育成していいゲームをしたいという思いは強いですよね。

・オフはどのような練習を行われたのですか
――何千本とたくさん振り込みました。下級生にも体力がついてきて、楽しみな選手も出てきましたよ。冬で実戦的なことはあまりできないので、ティーバッティングなど基本的なことをやりました。野手は300、500、1200と素振りの量も増やしましたし、投打共に段階を踏んだ練習はできていますよ。

・初戦は明大ですが、今年のチームに印象はありますか
――岡大海投手(政経3=倉敷商)や山﨑福也投手(政経2=日大三)など、いい投手もいて充実している。非常に手強いですよね。いい接戦のゲームができたらなと思います。

・今シーズンはどのような戦いを目指していきたいですか
――今年のリーグ戦は明大の山﨑、立大の小室、慶大の竹内大など左に好投手が多いですね。ただ、どこに対しても勝ちたいという気持ちでぶつかっていきたいです。