(2)東大戦事前インタビュー 東大御手洗監督

2012.04.10
(2)東大戦事前インタビュー 東大御手洗監督
 明大は開幕初日に東大と対戦する。秋春連覇に向け、何としても勝ち点を奪いたい相手だが、28季ぶりの最下位脱出に向け「ハングリーになってきた。接戦に持ちこめるはず」(永井)と意気込む東大は侮れない。今回は御手洗監督と、永井主将、舘選手、香取選手、鈴木選手、初馬選手、谷沢コーチの7人に、明大戦への意気込みを聞いた。

―御手洗監督―
・昨シーズンを振り返っていかがでしたか

――投手が頑張ってくれて、勝てそうな試合はありました。ですが打線が打てなかったり、先制しても慶大1回戦のようにその裏に取られたりなど、接戦に持ち込んでも勝ち切れませんでしたね。

・勝ち切れなかった要因とは
――失策絡みの失点や、終盤以降のチャンスをものにできなかったのが大きかったです。前からの課題ですが、ピンチを背負って全力で来る投手を打つことができませんでした。

・課題を踏まえて、オフはどのような練習をしましたか
――何とか制点を取ることを目標にしてやってきました。淡白な攻撃に終わることも多かったので、進塁打やバントの意識付けを行いました。リーグでは左の好投手が多いですよね。また、慶大の福谷投手などは速い球を投げます。それらに対応できるように練習をやってきました。

・昨年のチームとの違いはありますか
――昨シーズンの主力は、低学年のころから出ていた人が多いです。主力が抜けて、今年は誰にでもチャンスがあります。競争が生まれ、おのおのに伸びしろが見えてきました。試合をやってみても、追い込まれても必死に喰らい付くようになりました。

・グラウンドが新しくなりましたが、練習に変化はありましたか
――思い切ってプレーできるようになりました。前は滑って捻挫することもありましたし、外野は波を打っていました。なので、昨春以降このグラウンドでは練習試合を禁止にしていました。外野の広さ以外は神宮と全く同じ仕様ですから、練習も試合も思い切ってできるようになったのは大きいですね。

・今年の明大についての印象はありますか
――主力が抜けたとはいえ、層は厚いですし底力があるので優勝を狙えるチームです。上がいなくなっても、下からまた出てきているので変わるわけではないです。

・最後に今シーズンの目標をお願いします
――まずは1勝。まずは勝ち点。一つでも上に行く。28シーズン連続最下位、14年間ずっと最下位ということは今までなかったことですので、止めたいですよね。4年生の永井、舘、香取といった選手の活躍がカギとなると思います。