完封リレーで初戦を飾る/関東地区大学選手権

2012.03.28
完封リレーで初戦を飾る/関東地区大学選手権
 今季初の公式戦となった明大。この大会に優勝すれば、全日本大学選手権への道が開ける。今日の試合では投打がかみ合い勝利を収め、全日出場に向け好スタートを切った。

 雨や雪の影響で練習試合があまりできなかった明大にとって、まだ不安が残る中でのスタートとなった1回戦。先発の薄隅翔(政経3=明大中野八王子)が初回を三者凡退に抑えると、1回裏、小町知秀(営3=明大中野八王子)が四球で出塁。後続も続き、5番の伊藤晋太郎(営2=千葉経大附)の適時打で1点を先制する。
 

好投した薄隅
好投した薄隅

 その後は両投手の好投が続き、なかなか点が入らない。相手打者が2巡目に入ると薄隅の球にタイミングが合ってくる。するとすかさず捕手の伊藤が「相手が直球を狙ってきたので変化球中心に切り替えた」とリード面でもチームを引っ張る。
 6回までスコアボードにゼロが並ぶ。しかし、7回裏、小町がセーフティバントで出塁すると、2番の船木翼(農2=広陵)がヒットエンドランで、小町が一気に三塁まで進む。そして、一塁走者の船木が盗塁を試みると相手捕手の送球が逸れ、小町がホームイン。その後も成田翔平(政経2=能代)の適時打で加点する。
 8回にも2点を追加し、投手の薄隅も8回まで相手を0点に抑える。9回には、抑えで中村健太(政経3=新潟明訓)が登板し、満塁のピンチを迎えるも最後を三振で締め5―0で見事勝利を収めた。

 5回までの登板予定だった薄隅も伊藤の好リードに支えられ、8回を完封。攻守ともに伊藤の活躍が目立った試合となった。次戦に向けて長谷部光主将(農3=広陵)は「3回戦の早稲田(が勝負)という人が多いが、あくまで目の前の敵を倒すことを考えてやっていく」と準備に余念はないようだ。
 

攻守で活躍した伊藤
攻守で活躍した伊藤

☆試合後のコメント☆
 長谷部
「(今季初の公式戦でしたが)オープン戦があまりできない中での実戦だったので、浮足立っていた部分もあったが、初回に1点が入ったのが大きかった。打線がチャンスを生かしきれなくて、バントでランナーを送ったり、そういう小さな仕事をしていけば1点につながると思う」

 薄隅
「(今日は8回を完封に抑えることができましたが)チームとしての初の公式戦で緊張したけれど、入り方がよかった。今日は集中して投げることができた。テンポを意識して、打者ごとにテンポを変えていった。(伊藤)晋太郎も引っ張ってくれて、投げやすかった

 伊藤
「(攻守ともに活躍が目立ちましたが)1打席目に関しては、流れをつかむために1本を打ちたいという気持ちだった。真っすぐ中心で行こうと思ったが、相手が真っすぐを狙ってきていたので、途中から変化球中心に変えた。ピッチャーも低めに球を集めてくれてリードしやすかった」