大量の16得点!公式戦へ弾みをつける/春季オープン戦

2012.03.14
大量の16得点!公式戦へ弾みをつける/春季オープン戦
 全国大会へつながる関東選手権を間近に控える新体制の準硬式野球部。この大会に調子を持っていくためにも、勝って勢いをつけたいところ。新戦力を含めた打撃陣の速攻により勝利を手繰り寄せたものの、投手陣の要所での踏ん張りに精彩を欠く形が見られた。

先発争いに意気込む酒井
先発争いに意気込む酒井

 
 
 この日先発を務めたのは、昨秋から先発陣の一角として定着した酒井一輝(商2=明大明治)。実践を意識してマウンドに上がったものの、先頭打者に甘くボールが入り二塁打を許してしまう。次の打者に対してはバント処理の際に送球を逸らし先制点を献上した。続く3回にも同じミスから失点を喫すると、5回には本塁打を浴び3失点で降板。しかし「(調子は)悪くはない」(酒井)と語るように、公式戦へ向け順調に調整を進めているようだ。「今はやはり自分が投げて勝ちたいという意識に変わっている」(酒井)。昨シーズンは出させてもらっているという意識で投げていたが、今季は投手としての自覚が芽生え始めた。争いの激しい先発陣の中でも絶対的な柱となるため、今シーズンが勝負となることは間違いない。
 打線は、今シーズン空いた一塁手のポジションを狙う成田翔平(政経2=能代)が大きくアピール。「長谷部光(農3=広陵)さんに自分の狙い球がきたら思い切りいけと言われたのでそれを意識して打席に入った」(成田)と振り抜いた打球はレフトスタンドへ突き刺さった。「チャンスがあればつかみたいという気持ちはある」(成田)とポジション争いへ一歩前進を果たした。この本塁打を機に明大打線が爆発。中でも岡田昌祥(法3=常葉学園菊川)は自慢の足で塁をかき回し、理想的な形で得点を重ねていく。気付けば16得点の猛攻で、6失点を感じさせない勝利となった。

 今週末から公式戦である六大学トーナメントが行われ、新体制での先行きが占われる。昨年Bクラスの雪辱を今年の原動力に変え、新たな挑戦が今始まる。

☆選手のコメント☆
 
酒井
「今週末から六大学トーナメントがあるのでそこを意識して投げた。先頭バッターに甘くいって結局それが打たれて、そして自分のミスで点が入ることが今回は2回もあったのでそこは反省しないといけない。これまで実践はあまりできていなかった。投げるとしてもバッティング練習の一環として投げていた感じ。(昨シーズンは)気を抜いて投げてしまう部分があった。もっと繊細にいかなければならない。投げて打たれてから後悔するのでは遅いので。最初から低めに意識して投げることが課題。また昨年から試合に出させてもらうようになったので、まだ自分が投げるんだという意識がなく、ただ出してもらって投げているという感じだった。今はやはり自分が投げて勝ちたいという意識に変わっている。(自分の投球スタイルは)テンポ良く自分のリズムをつくること。的を絞らせないことが自分の持ち味。自分のペースで投げることで相手は次に何がくるだろうと困惑させて、そして打たせて取りたい。(主将は)プレーで引っ張っていってくれているし、チームのことをよく見てくれているので頼りになる。(今シーズンへ向けて)他の5つの大学に勝ちたいので5勝はしたい。その中で少しでもチームに貢献できればいい」

今季一塁手定着を狙う成田
今季一塁手定着を狙う成田

成田
「(今日の本塁打は)長谷部主将から自分の狙い球がきたら思い切りいけと言われたのでそれを意識して打席に入った。(調整は)順調にきている。今日が六大トーナメント前最後の練習試合だったし、雨で中止が多かったので今日試合ができて良かった。ファーストの争いが点々としているので、チャンスがあればつかみたいという気持ちはある。自分の持ち味は守備というよりはバッティング。その中でも長打力に一番自信があるので、その部分を上げていきたい。打席に入ってもちょこんと当てるよりは思い切りスイングしてこいという感じなので、狙い球を絞って打っていきたい。(長谷部主将は)元気もあるし、プレーで引っ張ってくれる。一つ下の自分としてはしっかりついていって盛り上げていけたらと思っている。(六大トーナメントは)ここ数年明治が優勝していることもあるし、関東選手権につなげるためにも勝って勢いをつけたい。(今シーズンへ向けて)長谷部主将も1点では勝てないと話しているので、やはり野手陣で点を取って投手陣を盛り上げていかないといけない。少ないチャンスを生かして点につなげたい。完璧なレギュラーではないので一日一日チャレンジする気持ちが大事。そこで自分の良さをアピールしていければいい」