新体制本格スタート!日大相手に勝ち星を奪えず/春季オープン戦

2012.03.05
新体制本格スタート!日大相手に勝ち星を奪えず/春季オープン戦
 春のリーグ戦を間近に控え、本格的に新体制がスタートした明大。今年初めてのオープン戦だけあって、まだまだ本調子とはいかなかったが、昨秋をケガで棒に振った薄隅(政経4)の好投など収穫も多く見られた。

新キャプテンの長谷部
新キャプテンの長谷部

<第1試合>
 今季エース候補の中村(政経4)が先発を務めたこの試合。2回までリズムの良い投球を続けるも、3回表、左翼手の失策から2死2,3塁とピンチを迎えてしまう。ここでリズムが崩れた中村は、四球で満塁。続く4番の高柳(日大)に走者一掃の三塁打を浴び先制を許してしまう。
 ここまでいい当たりのない明大打線は、4回裏、伊藤(営3)の犠飛でなんとか1点を返す。6回にも長谷部主将(農4)が四球で出塁すると、続く4番の小町(営4)、佐伯(商4)の連打で2点を返し、日大をじわじわと追いつめる。継投で登板した薄隅もテンポの良い投球と速球で相手打線をねじ伏せる。
 反撃ムードの漂う中、7回裏、豊田(営2)の四球から、1番岡田(昌・法4)がライト前へのヒットでランナーを三塁に進めると、2番船木がきっちりと犠飛を決める。相手のミスを突く無駄のない攻撃で同点に追いつくと、9回裏、2死ながら相手のエラーで3塁までランナーを進めサヨナラのチャンスを迎える。ここで決めたかった明大。しかし、岡田(昌)が凡退に終わり試合は終了。最後のチャンスをものにできず、勝ち星を逃した。

好投した薄隅
好投した薄隅

<第2試合>
主力選手を後ろに下げ臨んだ第2試合。先発の赤尾(文2)は立ち上がりから制球が定まらず苦戦する。結局4回途中まで投げ2本の本塁打を浴び5失点。赤尾は試合をつくれずマウンドを降りた。打線は5回品川(法4)の二塁適時打をきっかけに得点すると、6回にも3点を追加し勢いを見せる。しかし後続も3失点と踏ん張れず4-9の大差に大きな課題が浮き彫りになった。

☆選手のコメント☆
今年が最後となる4年生の皆さんにインタビューしてきました!

長谷部主将
「(今年主将となりましたが)チームとして雰囲気は、練習は厳しいけれど、仲もいいし楽しくやれている。(今日の試合はどうでしたか)今日初めてのオープン戦で、ミスもあったけど、あってしょうがないと思っていた。最低限にミスは抑えられたと思う。ピッチャーはまだできてない。バッターももう少し振り込まないといけない。4、5点は取らないと勝てないので、結局はバッターメインだと考えている。(第2試合はどうでしたか)Bチームだったので勝ち負けはこだわっていなかったけど、日大さんのBチームは振りが違うと思った。ここで差が出るとチームの底上げができないので、もっと強い意志で練習してほしい。(主将になってからここが難しいというのはありますか)自分は怒ることができない人間なので、選手がやる気が出るような声のかけ方など、自分だけじゃなく、4年生が率先することで、下級生がついていけるようにしたい。(今までまとめる立場になったことは)小中ではあったけど、高校大学はそういう立場ではなかった。今回は一番試合経験があるということで自分が主将になった。野球の面では自分がキャプテンとしてやっていく。他の面では、4年にも協力してもらう。(今年のルーキーは)みんないい。戦力としてやってくれそう。今年はメンバーを選ぶのが本当に難しい。毎日悩んでいます」

薄隅
「昨秋はケガで投げられなかったが、今年に入ってから投げられるようになった。オフの間にケガを直して、合宿では走り込みなどで下半身を強化し、投げ込みを中心に行った。状態はケガ前に戻っているし、調子もいい。今は寒いから100%ではないけど、だいぶ良くなっている。今日は4回投げてゼロに抑えることができた。低めを意識して投げたことが良かったと思う。(今年のチームについて)チームワークがいいと思う。いろんな選手がいるが、まとまればすごいチームになる。(昨年との違いは)チーム全体でまとまる意識が強いこと。去年の結果(春秋ともにリーグ4位)があったから懸ける思いが強いんだと思う。(春のキーマンは)投手なら小出。中継ぎで小出が頑張ってくれると勝利につながる。野手では伊藤(営3)。キャッチャーとしてチームの要になる存在だから。(今年の目標は)リーグはもちろんだけど、日本一になること。(春季リーグ戦に向けて)初戦を取れるように。初戦取ると勝ち点につながるから、大きい。一番警戒しているのは早大。去年優勝したメンバーが残っている。(個人の目標は)先発でもリリーフでも自分の役割を果たすこと。
全カードで勝利を取れるようにしたい。最終的にはタイトルも目指したい」

小町
「チーム的にはピッチャーも良かったのでこのままの流れで関東王座に挑みたい。(紅白戦は)合宿で1回だけやった。去年は調子が良かったので今年もと思っていたが、最初の方は調子が悪かった。だんだん上がってきているのでこれから。(チーム状態は)雨などがありまだ実践をやっていないので分からないがとりあえずピッチャーはいい感じ。(今日の打順は)いろいろ試してみた感じでたまたま4番になった。(リーグ戦などは)4番ではないと思う。(首位打者については)今年はさすがに無理だと思う。首位打者を取るよりも全国に出ること。(昨シーズンは)見ていてチームがばらばらだったと思う。今年の方がまとまっている。去年も試合に出ていた人が残るので戦力的な違いはそんなにない。(優勝に必要なのは)やっぱ絆ですかね(笑)。打線のつながりが大事だと思うので。(六大トーナメントは)そこまで重きを置いていない。それよりは関東王座がそのすぐ後にあるのでそのためにやっている。そっちにしか目はいっていない。自分は1年のときに全日に行ったがその時は試合など全然ベンチに入っていなかったので最後くらいは行きたいなと思う。そのためにチームに貢献していきたい」

中村
「(今日の投球内容は)ほんとはできてないといけないけど、まだ春だから。もうちょっと投げ込みとフォームの固定をしていきたい。調整自体は問題なく来ている。内容的にはフォアボールから失点しているので意識を変えないと。今日のフォアボールは粘り負けしたという感じ。(紅白戦では)調整だったが、でもそのときは4イニングで5つぐらい出した。今日は1、2個だからこのままいけばいい。(合宿中は)ずっと走っていた。投げ込みが少ないのでこれからやっていかないと。関東王座までに誰が出ても抑えられる状態にしてそういうピッチャーを6人ぐらい用意しとかないと。(六大リーグについて)ここ数年明治が優勝しているらしいので、自分的には貪欲にやっていきたい。(関東王座は)そこで優勝すれば全日が決まるから優勝するしかないという感じでやっている。(4年が抜けて)戦力的にはそこまで変わらないと思う。(主将は)盛り上げていくのがうまいから、試合でも練習でも盛り上げて気持ちを高める感じ。あとプレーでも引っ張れるしキャプテンらしい。それとわいわいしすぎて集中力がなくならないようにするのが今のチームとしての課題。(去年の結果)去年は雰囲気も重かったしどうしようもなかった。試合でここが足りないとなっているのに、いつも通りのこなすだけの練習になっていた。(今日の試合は)全体的に見てみんなまだ振れていない。投手陣も相手に比べてコントロールにばらつきがあるから投げ込みをさらに強化しないと。(ルーキーについて)結構球が速くて即戦力になると思う。130キロ中盤から後半まででるらしい。即戦力と言っても競争が厳しい。先発が誰とかはまだ長谷部も全然決めてないらしいので何試合か見てから。関東王座は主力として優勝に貢献したいというのがある。リーグ戦では欲を言えば5勝以上。全てのチームから勝ち点を取る」