格上を見せつけた。野村が東京ヤクルトスワローズ５位指名の中根（東北福祉大）とのドラフト指名投手対決を、11奪三振の好投で制した。３回に２つの四球を許しピンチを招くも、残りのアウトを全て三振に仕留め乗り切った。その後も得点圏までランナーを進めても、最後までホームを踏ませなかった。７回を投げ２安打３四球で、相手打線を徹底的に封じた。

　残りの２イニングを任された岡（大）も149kmをマークするなど、２安打２奪三振の好投で手堅く守り抜いた。野村、岡（大）の投手リレーで許した安打はわずか４本。圧倒的投手力で勝利を引き寄せた。

　中根に対し、チャンスをつくるも得点に及ばない、もどかしい展開が続いた。２回に竹田主将（文４）の二塁打で、４回は阿部（寿・情コミ４）、川辺（商４）の連打でチャンスをつくるも、得点につなげることができなかった。東北福祉大のエース・中根の伸びのあるストレートを前にあと１本が出なかった。

３点先制の三塁打を放った中村（将）

　試合が動いたのは６回。２死から川辺がヒットで出塁すると、続く野村が相手のエラーで出塁。粘った小林（要・政経４）がフルカウントから四球を選び、２死満塁のチャンスを迎えた。絶好の先制チャンスで打席に立ったのは１番・中村（将・法４）。リーグ戦も勝負強い打撃で勝利に貢献してきた中村（将）が今日も魅せた。２球目直球を右方向へ強く叩きつけ、打球はぐんと伸び三塁打に。走者一掃の劇的な一打で一挙３点を先制、均衡を破る適時打となった。
　この回の攻撃が、滞っていた得点力を勢いづけた。７回、先頭の島内が二塁打、中嶋が四球で出塁すると、竹田主将が三振に倒れるもワイルドピッチでチャンスは広がり、１死二、三塁。阿部（寿・情コミ４）の二ゴロの間に1点追加。さらに２死三塁で迎えたバッターはここまで２打数２安打と絶好調の川辺。この回も期待を裏切らず、打球はセンターの頭上を越え適時二塁打に。ダメ押しとなる２点を追加した。普段あまり感情を出さない川辺が、塁上でガッツポーズ。リーグ戦４割超えの強打者はこの試合も合計３打数３安打１打点と奮起した。

　明大打線は終始、攻めの姿勢を貫いた。激戦の六大学リーグの覇者・明治の目指すは日本一。数多の苦境を乗り越えてきた明大ナインが、満を喫して明日へ臨む。

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決勝　対愛知学院大11月27日 13時00分試合開始予定

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