(38)リーグ戦後、神宮大会直前インタビュー 島内、中嶋

2011.11.22
(38)リーグ戦後、神宮大会直前インタビュー 島内、中嶋
 先月のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから指名を受け、プロとして今後の活躍が期待される島内(法4)だが、今秋を「調子はよくなかった」と振り返った。しかし不調の中でも今春に引き続き2度目のベストナインに選ばれ、その存在感を充分に示した。自身について「リーグ戦よりも調子がいい」と笑顔で語り、神宮大会ではさらなる活躍が期待される。日本一への鍵を握ることは間違いないだろう。

・オープン戦を経て、ご自身の調子は
――リーグ戦よりもいいです。

・不調の中でも好成績を収められましたが
――はい。でも今の方が好調なのでもっとよくなると思います。

・優勝の要因はなんだと思いますか
―― 全体的に春に比べて打撃でピッチャーを助けてあげられたことが勝ちにつながった一番の要因ですね。

・打撃好調の要因は
――夏に振り込んだ結果だと思います。

・今シーズンのポイントとなる試合は
――法政戦です。接戦の試合をものにできたことが優勝につながったのではないかと思います。

・ご自身の代はどんなチームであったと思いますか
――能力がある選手が多かったです。でもキャプテンとしてはまとめるのが大変だったと思いますね。

・山崎(政経1)や岡(大・政経2)など下級生が活躍したが
――今からも明治を引っ張っていけるような選手が多いです。自分たちが離れても大丈夫かなと思えるようなプレーをしてくれたので安心しています。

・ドラフトで指名を受けてまず感じたことは
――嬉しいというより、やっていけるかなという気持ちが強かったです。今もあります。

・プロの世界でどんな選手になりたいですか
――守備力を高めたいです。向上心を常に忘れない選手。今までは足と打撃がウリでしたが、 これからは守備も高めていきたいと思います。

・神宮大会ではどういう働きをしたいですか
――短期決戦なので一試合も負けられません。なので、結果よりも集中力というのを自分の中で大事にしてやっていきたいと思います。
相手のことはそこまで考えていません。向かってきた相手に自分のプレーをするだけです。

ありがとうございました

◆島内 宏明 しまうちひろあき 法4 星稜高出 180cm・78kg 左/左 外野手

 慶応戦から4番を任され、その座にすっかり定着した中嶋(法2)。今シーズン、リーグトップの16打点を記録し、優勝に大きく貢献した。2年生ながら明治に欠かせない存在となった中嶋は、自身初のベストナインにも選ばれ今最も勢いに乗る選手。「尊敬している」という4年生と戦う最後の大会へ向け「絶対日本一になります!」と、気合いは充分だ。


・オープン戦終えて
――リーグ戦から続いて悪くはないです。やりたいこともどんどん試してます。

・やりたいこととは
――今までは狙った球を打つことしかやってきませんでしたが、今はストレートを待ってる中で変化球を打ったり、変化球を待ってる中で速球を打ったりと、色々試しています。

・チームの雰囲気は
――リーグ戦時よりもいいですね。日本一へ向けてよくなっています。

・今リーグは打点トップでいい成績が残せましたが
――個人の成績よりもチームが勝てたらいいなと思っていたので、優勝したことがうれしいです。

・4番を任されましたが
――楽しんで打てたらいいなと思っていたので 重圧はあまり感じませんでした。先輩方がチャンスをつくってくださったので、自分も勢いに乗ることができました。それまで調子があまりよくなかったので、調子悪い中で任命されて「やってやろう」とワクワクしました。

・今シーズンのポイントとなった試合は
――慶応2回戦です。先制され厳しい中で勝てたことが、優勝につながったのだと思います。

・同期の岡(大)の活躍について
――うれしい。普段から仲良しなので、そういう選手の活躍は心からうれしいです。

・岡については
――不思議なやつですね。でも試合になると頼れる存在です。

・優勝できた1番の要因はなんだと思いますか
――チームの団結力にあると思います。春は3回戦でいつも勝てなくて、夏はそのために練習してきました。劣勢に立たされたときひとつの方向を向くというか、勝ちにこだわる執着心がでればでるほど、まとまったのだと思います。 そして4年生の存在が大きかったです。自分たちはただ、ついていっただけですね。

・下級生から見て、4年生はどのような代ですか
――個人的に普段からよくしてもらっていて、なくてはならない存在です。とても信頼していますし。正直卒業してほしくないです(笑)

・どんなところがすごいと思いますか
――練習ひとつひとつに対する心構えなど尊敬します。やるときはやる、抜くところは抜く、 オンオフの切り替えもすごいです。下級生を引っ張ってくれて、お手本の存在です。

・その中でも一番仲がいいのは
――中村さんです。練習を一緒にやったり、同じ部屋になったこともあるのでなんでも話せる、兄貴的な存在です。試合でも、中村さんなら絶対やってくれると信じてました。

・台湾遠征はどうでしたか
――本当は5試合できるところを、天候が悪くて3試合しかできませんでした。自分はケガで2試合しか出られませんでした。でも慣れない環境でも自分たちの野球ができたので、神宮大会 はもちろん今後のためにもいい収穫になったと 思います。

・神宮大会はどんな試合をしていきたいですか
――どんなチームがきても、いつもとおり自分たちの野球をしていきたいです。リーグ戦同様、団結力で絶対日本一になります。

ありがとうございました

◆中嶋 啓喜 なかしまひろき 法2 桐蔭学園高出 180cm・78kg 右/右 外野手