(36)リーグ戦後、神宮大会直前インタビュー 阿部(寿)、小林(要)


・優勝おめでとうございます
――ありがとうございます。
・優勝できた要因は何だとお考えですか
――1人1人がやるべきことを考えてできていたと思います。だから自信にもつながっていたと思いますし、ミスしても周りがカバーできていました。
・自信がついたというのは
――考えてやるようになって結果も出たので、自信になったと思います。(試合の)中盤から後半にも諦めないで、点を取れるようになりました。
それが打撃好調にもつながりましたか
――はい。首脳陣からもアドバイスいただき、自分で再考できたのも大きいと思います。自分は前に突っ込むくせがあったので、しっかり止まって打つことを意識できました。でも、試合中に考えている余裕はあまりなかったですね。自分はあまり気が強くないので、ランナーがいなくなったときの打ち方が課題です。
秋は野村選手(商4)の調子があまり良くなかったと思いますが
――野村は苦労しながらも抑えてくれていた。今まで頼りすぎていたし、野手が頑張らなきゃいけないと思いました。
善波監督が「野村を1人にするな」とおっしゃっていましたが
――2~3年の時は野村に頼りすぎた。でも今年は野村の調子が良くなかった。だから、そうおっしゃったのだと思います。投手力の向上にもつながったと思います。
春と秋の違いはありましたか
――春は気持ちが空回りしてしまいました。秋は春の悔しさもあって、みんなでまとまることができました。
竹田主将(文4)は量より質に重点を置いて練習したとおっしゃっていましたが
――そうですね。より実戦的な練習をやることで、一球の重みを実感することができました。単なるノックとかでは分かりませんし。本番の戦いでも体感できたので、良かったです。
3戦目までもつれても焦りなどはなかったのでしょうか
――もちろんありました。でも、ベンチや試合に出れない人たちのことを考えると、自然と力が出ました。とにかく「負けられない」と思いました。
粘りはすごかったですよね
――ヒットが打てなくても、とにかくボールを投げさせようとしました。
今年の4年生はどんな代でしたか
――仲が良くて、何でも言い合えました。
4年間で印象に残っている試合とかはありますか
――一番最初に出た1年秋の立教戦が印象深いです。すごい選手が多い中で自分にできるかなって考えていた時期に、結果が出て「やればできる」と思えました。
神宮大会はどのように戦っていきたいですか
――内容がどうこうというより、どんなに調子が悪くても勝ちにこだわりたいです。
強豪ひしめくブロックに入りましたが
――もちろん分析は必要。でも、自分たちの力を信じてやれば大丈夫だと思います。
神宮大会が学生最後の大会になりますね
――緊張すると思います。でも、ここまで野球をやれている喜びを感じて頑張ります!
ありがとうございました
◆阿部寿樹 あべとしき 情コミ4 一関一高 185㎝・80㎏ 右/右
今季好調だった打線の中で9番打者としてつなぎ役に徹した小林(要・政経4)。リーグ2位となる犠打7に加え、三塁手としても全試合に出場しながら失策0と持ち味である堅実なプレーを存分に発揮した。4年生として、また副将としての目線で秋を振り返ってもらった。

・リーグ戦を振り返っていただいてどうでしたか
――個人としてはなかなか結果が出なかったですが、チームとして優勝という目標を達成できたことは良かったと思います。
・リーグ優勝の要因は
――技術もそうですけど、チームが一つになって気持ちを強く持てたことが大きいですね。
・副将としてチームをまとめるにあたって意識したことはありますか
――ベンチに入っているメンバーだけでなく、サポートに徹してくれる人もいるので全員が同じ方向を向いていこうという声は常にかけていきました。
・今年は主力選手に4年生が多いチームでした
――今年は4年生がみんな何をするにしても率先してやろうとしていました。
・ご自身はつなぎ役として活躍していました
――下位を打つことが多かったのでどんな形でもいいから上位へつなげられれば良いと思っていました。
・特に犠打数はリーグ2位の7と目立ちました
――打撃と違ってバントには好不調がないので特に意識して練習していました。一発で決めるのと決めないのではチーム勢いが違うので。
・四死球も比較的多かったですね
――場面によって見ていこうという打席と積極的に打っていこう打席というように使い分けていました。
・守備での貢献もありましたが
――エラーが1つもなかったので良かったです。守備も好不調の波がないと思うので一つ一つしっかりやることができたと思います。
・春から秋にかけてチームが大きく変わった要因は
――春は悔しい思いをしていたので、みんな夏のキャンプから変わろうと意識していた成果が秋に出たと思います。また自分の結果よりもチームの勝利を第一に考えてプレーしようと試合前に話し合っていきました。
・ご自身はどう変わりましたか
――攻守両面で一つ一つを確実にやることを意識して練習しました。
・リーグ戦では投手陣を中心に下級生の活躍も目立ちましたがどんな声をかけていきましたか
――打たせればなんとかなるから、今持っている力を発揮すればいいと声をかけました。やっぱり4年生が足を引っ張ったらチームとして成り立たないので、下級生が投げているときはいつも以上に集中して守りました。
・パレードでは大勢の方が来られました
――応援してくれる人がたくさんいる中でパレードをさせてもらえてうれしく思いました。オープンカーに乗れて気持ちよかったです。
・これから神宮大会が始まり、日本一へあと一歩のところまで来ていますが
――自分自身は最後に日本一を狙える位置にいるので、最後に勝ち取れればうれしいです。
・最後に神宮大会への意気込みをお願いします
――必死にやっていけば結果もついてくると思うので一つ一つしっかりとやっていきたいと思います。
ありがとうございました
◆小林要介 こばやしようすけ 政経4 日大三高出 163cm・68kg 右/左
関連記事
RELATED ENTRIES