(35)リーグ戦後、神宮大会直前インタビュー 竹田主将

2011.11.20
(35)リーグ戦後、神宮大会直前インタビュー 竹田主将
 「チームが勝てればそれでいい」。主将に就任した時からずっとこの言葉を口にしてきた。しかし、春はその思いとは裏腹にBクラスという結果に。「メンバーはそろっているのに…」。期待されながらも結果が残せないことに、キャプテンとして責任を背負い込むこともあった。それでも、決して下を向かず「全員で盛り上げていこう」とチームを鼓舞。技術面はもちろん、明治の精神的支柱として常に先頭に立ってきた。今回のリーグ制覇は、そんな竹田主将(文4)の存在があったからこそ。明治を見事完全Vへと導いた竹田主将に、あらためて今シーズンを振り返ってもらった。

・優勝おめでとうございました
――ありがとうございます。

・優勝できた要因は何だと思いますか
――試合を重ねるごとに強くなっていきました。先制点を取られてもいける!って全員が思っていましたし。粘りがありましたね。それが大きいと思います。

・春と秋との違いを感じる部分はありますか
――春は先制点を取られるとそのままずるずるいってしまった。でも秋は先制されても逆転できましたし、ゲーム終盤の粘りが春と全然違いました。

・粘りが生まれた要因は何でしょうか
――練習量は春から変わっていませんが、その分質を求めて、個々の能力を上げていけるような練習を心がけたことですね。

・質を求めた練習というのはどういうものなのでしょうか
――実戦練習を多くしました。メンバーはそろっているのに春は4位に終わってしまった。でも秋季リーグ前に実戦練習を増やして、それでオープン戦でも結果が出て。個々の力が根本的に上がったので、精神面で自信を持つこともできました。

・秋に比べると、春は自信が少し足りなかったのでしょうか
――春もやれるって気持ちはありました。でも結果的に散ってしまった。(春の)慶応2回戦から立ち直れなくて、全体的に心の余裕がなかったですね。それでも今季は3戦目にもつれても全然いけるって思えました。

・野村(商4)さんが本調子でない中での優勝でした
――今まで投手に頼りすぎていました。でも今季は投手が打たれたときは野手が打って、逆にこっちが打てなかったときは投手が守るという、お互いカバーし合うかたちができたと思います。

・日ごとにヒーローが現れましたね
――代打であれ下級生であれ結果を出してくれた選手はちゃんと練習していますから。起用に応えていたと思います。

・ベンチの選手も一丸となれたというお話をよくうかがいますが
――ゲーム中もずっと盛り上げてくれるやつがいるんですけど(野原(理工4)さんですか)はい。でも野原一人に頼らず全員で盛り上げていこうという気持ちでいました。

・今シーズンいちばん苦しかった時期は
――試合は全て楽なものではなかったです。そういう中で優勝できたのは大きいですね。1つ1つのカードに対し勝ちたいっていう一心がどこよりも強かったのだと思います。

・今シーズンを通して選手に言ってきたことはありますか
――メンバーはチームの代表なので。親や周りの方々に感謝しながら、野球をできる喜びを感じて全力でプレーしようということを話していました。

・竹田さんご自身にとってはどういうシーズンでしたか
――よくなったり悪くなったりでした。自分は結構波があるんですけど、立場的にそういうこと(波があること)を出してはいけないので、極力出さないようにはしていたのですが・・・。今季前半は4番を打たせてもらったんですけど、ラストシーズンだということもあって重圧を感じているように周りには見えていたみたいです。特に打順にこだわりはないんですけどね。

・打席に入るときバットを高く上げて体を伸ばすルーティーンがありますよね
――高校のときからやっています。何であれ、決めたことを継続してやっていれば調子を崩しにくいですしね。

・今年のチームはどういうチームでしたか
――4年生が見本となって、それに下級生もついてきてくれました。チームとして本当にまとまっていたと思います。

・いよいよ神宮大会が始まります
――どこと当たっても自分たちの野球をするだけです。調子うんぬんよりも気持ちでぶつかっていきたいです。

・神宮大会前に社会人2チーム(JX‐ENEOS、東京ガス)とオープン戦もありました
――オープン戦だからっていうのもありますが、打てる打てないよりも気持ちが足りませんでした。勝ちにこだわる気持ちが薄かったですね。神宮大会ではとにかく気持ちを強く持って飛び込みたいです。いかに気持ちを強く持てるかですね。そういうチームが最後に勝つと思うので。

・今のチームの調子はいかがですか
――投手陣はいい人もいれば悪い人もいますが、みんなしっかりやっています。信頼し合ってやっていると思います。野手は順調ですよ。

・最後に神宮大会へ向けて意気込みをお願いします
――4年生はこれで本当に最後なので、捨て身で挑みたいと思います。

ありがとうございました。

◆竹田育央 たけだいくひろ 文4 報徳学園高出 174㎝・72㎏ 右/左