(14)2年連続首位打者獲得へ、打率5割小町
「1試合で2本打つこと」。小町の野球人生で変わらない目標だ。今季はほとんどの試合でそれを達成している。開幕カードの東大戦で2試合連続の4安打。その後も5試合連続で複数安打を記録する。自身2度目の首位打者獲得も射程圏内だ。しかし、小町のすごみはこれだけではない。今季はセーフティーバントもさえわたる。3度の試みで全て成功し「バントで塁を狙う姿勢も安打につながっている」と春から始めた新しい武器がここで開花した。この好調を「いつもより

集中して打席に立てていること」と自己分析するが、本人自身が「実際よくわからない」というのが本音のようだ。好調時のフォームをそのまま維持し、いつも通り打つことに徹している。「あいつは野球を楽しんでいる」(中村・政経3)。練習に徹する姿勢や非凡な打撃センス。全ては野球を楽しもうとする姿勢からつながっているのかもしれない。
「チームとしても心強い。彼がいるから攻撃に幅が出る」(小林・法4)。打線をけん引する小町。見据えるのは常に目の前の試合だけだ。明治の強さを証明するべく有終の美を飾る。
最終立大戦に懸ける
開幕カードの東大戦以外、全ての試合で勝ち点を落としている明大。法大戦や慶大戦では内容のいい試合をしながらも、惜敗してしまった。実力は互角にもかかわらずあと一歩のところで勝てない。「結果的に勝つことができないのは、何か足りないところがあるから。その何か足りないところを探していかなければならない」(大竹監督)。
今季リーグも残すところ立大戦のみ。「立大に勝たないと引退するにできない。何としても勝たないと」(岡田(淳)主将・営4)と4年生がこの最終カードに懸ける思いは大きい。「最後はいい形で終われるように、あと1週間練習したい」(小林)。今季は苦しい戦いが続いたが、最後は勝ち星を奪い、笑顔で締めくくりたい。
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