
(28)優勝の行方を占う大一番!好調打線vs強力打線/立教戦展望

やはり立教の強みは今春、チーム打率六大学トップの.284をマークした自慢の強力打線。その中で2年秋から4番を任されている岡崎(立教)は小柄な体格ながらも強靭な下半身を使って繰り出される豪快なフルスイングが持ち味だ。今春まででリーグ戦通算72安打、数々の国際大会にも選出されており実績は十分。今秋もここまで12打数6安打1本塁打をマークするなど好調を維持している。また「背中で引っ張っていく」主将としてこの大所帯をまとめている、まさに大黒柱だ。
春、初の首位打者とベストナインを獲得し、彗星(すいせい)のごとく現れた那賀(立教)も抑えなければいけない打者だ。3年秋までのリーグ通算安打数は6。だが今春だけで23本を放ち、伊藤(慶応)の三冠王を阻むなど本格化した。夏にはこの結果に満足することなく、例年以上に追い込んだ練習を積み、さらにパワーアップ。持ち前のスイングスピードに加え、コンパクトなスイングを心がけることで広角に打てる技術も兼ね備えた。大阪桐蔭高時代には中田翔選手(北海道日本ハムファイターズ)と同期だった安打製造機を止める事は容易ではない。
この2人のほかにも抜群の野球センスを持ち備える松本、現在リーグ3位の.429と絶好調の山田、ルーキーながらスタメンに名を連ねる岡部(通)(すべて立教)など好打者が勢ぞろい。対慶応3回戦での勝利でリーグ通算30勝まで残り2勝としたエース・野村(商4)を軸とした投手陣がどう抑えていくか。一度火をつけるとなかなか止まらないだけに慎重な組み立てが要求される。
投手陣には左右二枚看板が控えている。エース・小室(立教)は対早稲田1回戦で中指のマメがつぶれてしまい1回1/3で降板。大事な第1戦の先発マウンドには現在防御率六大トップの0.58を誇る右腕・岡部(賢・立教)が濃厚になりそう。大柄な体格に似合わず、スリークォーター気味から繰り出される球威十分なストレートを軸に投球を組みたてる。課題だったスタミナも対東大2回戦で8回1/3を無失点に抑え問題なし。序盤に先制点を奪わないと苦しい展開に持ち込まれそうだ。
また「都立の星」都日野高出の左腕・小室は今春、リーグ単独トップとなる6勝をあげ、防御率もリーグ2位の1.35。ベストナインも獲得するなど大車輪の活躍を見せた。最速143kmのキレの良いストレートに加え、カーブ、スライダー、カットボールにチェンジアップと多彩な変化球をテンポよく投げ分けるコントロールも特徴だ。まめの状態が心配されるが明治戦での復帰が濃厚に。現在明治の主軸には竹田主将(文4)を始めとした左打者が多く名を連ねる。明治は敗れた3試合で大野、髙梨(ともに早稲田)、石田(法政)、竹内(慶応)と左投手に手を焼いているため、もし登板すればやっかいな相手となるだろう。
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
11年春 | ○3-1 | 4位 |
●3-4 | ||
●1-3 | ||
10年秋 | ○5-4 | 4位 |
●0-3 | ||
○11-7 | ||
10年春 | ●2-5 | 3位 |
●5-6 | ||
09年秋 | ●1-2 | 優勝 |
○3-2 | ||
○3-0 | ||
09年春 | ○9-0 | 3位 |
○2-0 | ||
08年秋 | ●1-3 | 3位 |
○1-0 | ||
○11-3 | ||
08年春 | △2-2 | 優勝 |
○3-0 | ||
●2-3 | ||
○3-0 |
現在自力優勝が残されているチームは明治と立教の2つだけ。春、苦杯をなめさせられた立教に対し「借りを返したいです」(竹田主将)と選手たちは意気込んでいる。春とは違い現在チーム打率が.272と好調な打線に加え、持ち前の粘り強さが発揮されれば勝ち目は高い。完全優勝まであと2つ。紫紺軍団は優勝へ向け山場を迎える。
明 | 早 | 慶 | 立 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | — | ◯●○ | ●○○ | ○●○ | 9 | 6 | 3 | 0 | 3 | .667 | ||
早大 | ●○● | — | ○○ | ○○ | 7 | 5 | 2 | 0 | 2 | .714 | ||
慶大 | ○●● | — | ○●● | ◯◯ | 8 | 4 | 4 | 0 | 1 | .500 | ||
立大 | ●● | — | ○○ | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 | |||
法大 | ●○● | ●○○ | — | 6 | 3 | 3 | 0 | 1 | .500 | |||
東大 | ●● | ●● | ●● | — | 6 | 0 | 6 | 0 | 0 | .000 |
☆応援へ行こう☆
10月8日 10時試合開始予定(三塁側)
10月9日 13時試合開始予定(一塁側)
☆神宮球場アクセス☆
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分
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