(26)立教戦事前インタビュー 那賀選手

2011.10.05
(26)立教戦事前インタビュー 那賀選手
 最後の山場を迎える。春の王者・慶応から勝ち点を獲得したが、浮かれてはいられない。今週の相手は春2位の立教だ。現在、自力優勝の可能性を残すのは明治と立教だけ。互いにこのカードは絶対譲れない。今回は相手の立教の大塚監督、岡崎主将、那賀選手、小室選手、松本選手の5人に話を聞いた。

―那賀選手―
・春のリーグを振り返っていかがですか
――チームが優勝できなかったことが悔やまれます。

・春は那賀選手にとってはすごい飛躍のシーズンだったように感じますが、自身としてはどう思いますか
――最終学年ですし、いい思いをしたいという気持ちがありました。将来はプロや社会人など上の世界でやりたいと思っていたので、今の状況ではだめだと思って頑張った結果が出たのだと思います。

・初球からガンガン打っていくイメージがありますが、バッターボックスでは何を意識していますか
――1打席に悔いを残したくないんです。自分が打てると思った球はどんどん振っていきました。自分自身が満足できる打席にしたいと意識しています。

・岡崎選手の負傷中に4番を打ちましたが、どんな思いでしたか
――チームを勝利に導きたいという思いで代わりに立ちました。

・チームで一番練習していると雑誌などでよく取り上げられていますが、自身ではどのように思っていますか
――自分としては当然というか、日々のルーティーンの中に組み込まれているものをこなしているだけです。評価してもらってうれしいです。その結果が春に現れたのだと思います。やっと結果が出たという感じです。

・優勝できなかった要因は何にあると考えますか
――慶応3回戦のミスですかね。早稲田との2回戦も自分たちのミスから負けてしまいました。普通にしていれば勝てた試合を自ら落としてしまって、精神面も技術面もまだまだと感じました。追い込まれた場面で自分たちのプレーができなかったことが痛いですね。

・逆に法政戦は逆転していましたが
――チーム的にもすごく勢いがありました。あとは、自分は打席を楽しんでいました。神宮でプレーしたくてもできない選手はたくさんいるので、その人たちの分まで楽しまなきゃいけないなと考えていました。

・那賀選手自身の春の課題とは
――三振が多かったのが少し気になります。自分的には100点に近いバッティングができたのですけど、チャンスであまり打てなかったです。秋はチャンスで打ちたいです。

・大塚監督が就任してから変化はありましたか
――特に生活面がかなり変わりました。まじめで熱い方です。自分たちは応えたいですね。

・野村投手の対策とかはしていますか
――野村投手は本当にコントロールが良くて打てないです。初球から振りにいくことがチームの方針でした。自分も全部振りに行く気持ちで打席に立ちました。

・夏の間は、チームはどんな雰囲気でしたか
――苦しい練習を乗り越えて、チーム全体が一丸となっていてすごく良かったと思います。

・去年は春から転落してしまったが、今年はどうですか
――マイナスなことは全然感じていないです。去年そういう経験をしたので、同じことを繰り返さないようにしようと強く意識しています。春2位だからって秋優勝できるとは勘違いしないように意識するようチーム内で声をかけ合っています。

・春前にフォームを変えたとうかがいましたが、どのような変化がありましたか
――小さく、体の近くでコンパクトに振るようにしました。具体的には、三角形のかたちを維持するようにしています。それによりボールに力が加わるんです。手離れると力が抜けてしまうんですよね。プロの方が言っていることはアマの自分たちにとって多くが正解だと思います。直接聞いたわけじゃないですが、プロのコーチが言っていたことを自分で真似てみました。

・中田翔選手(北海道日本ハムファイターズ)の活躍は刺激になりますか
――たまに食事とか行きます。中田の活躍はとても刺激になります。また同じ場でプレーがしたいです。

・那賀選手から見た岡崎主将は
――チームをまとめようと一生懸命で、キャプテンシーはかなり強いと思います。みんなもそれについていこうとしているので、いいチームができているんだと思います。

・秋の目標をお願いします
――チームを勝利に導くことです。打点にこだわっていきます。

・チームとしては
――優勝です。最後のシーズンですし、神宮でプレーできない選手たちにもいい思いをさせてあげたいと思っています。あとは、監督を胴上げしたいです。

・最後に意気込みをお願いします
――春に悔しい思いをしたことをばねに頑張ります。去年も春良くて秋だめだったので、同じことは繰り返さないように絶対優勝します。