(24)立教戦事前インタビュー 松本選手、小室選手

2011.10.05
(24)立教戦事前インタビュー 松本選手、小室選手
 最後の山場を迎える。春の王者・慶応から勝ち点を獲得したが、浮かれてはいられない。今週の相手は春2位の立教だ。現在、自力優勝の可能性を残すのは明治と立教だけ。互いにこのカードは絶対譲れない。今回は相手の立教の大塚監督、岡崎主将、那賀選手、小室選手、松本選手の5人に話を聞いた。

―松本選手―
・春のリーグを振り返っていかがでしたか
――優勝を逃してしまった悔しさが大きいですが、昨秋の4位から順位が上がったので個人的にもベストナインが取れましたし良かったのかなと思います。

・課題などはありましたか
――チームに貢献できなかったことです。チャンスでもっと打てていれば勝てたのに、と思います。勝負強さが課題です。技術面というよりも、精神面を磨いていきたいです。

・1番打者から3番に変わりましたが、意識した役割とかはありますか
――状況に応じて考えてきたので、あまり変化はないです。ただ、今まではマークされていなかったのにマークされはじめたことが変わった点です。自分自身も意識してちょっと振りすぎたかな、と思います。三振も多くなってしまいました。

・では、夏はどのような練習をしてきましたか
――体づくりを第一にやってきました。自分は調子に波があるので、好調を維持するためには強い体が必要だと春のリーグで実感しました。技術だけではどうにもならない部分もあるんだなって、すごく感じさせられました。

・去年の秋は調子が悪かったように感じますが、そこから学んだことはありますか
――去年の春は全日本の試合に行っていたのでチームのキャンプには参加できなかったのですが、練習量が少し足りなかったように感じました。そのままリーグ戦って感じだったので、そこが大きいかなと思います。

・今年はどうですか
――この夏はかなり練習できたからいい感じです。とことんやり込みました。去年の秋とはかなり違います。

・夏はどのような練習をしてきましたか
――走り込みなど、基礎体力を養うことに重点を置いてきました。キャンプで技術を磨く練習をするために、土台を作ってきました。今はそれが試合の中でどういかせるか調整中です。

・この夏で変えたところは
――かなり変えました。長打を狙って三振が多かったので、もともとそういうタイプのバッターではなかったので、元に戻しました。練習でというより、試合のなかで調整していきました。

・オープン戦の調子はいかがですか
――今までは打つときは打てるが、打てないときは本当に打てなかった。しかし今はオープン戦全試合でヒットが打てている。調子はすごくいいです。

・明治の野村投手(商4)について対策などはしていますか
――野村さんは本当にすごい投手だと思います。いまだに攻略できていません。慶応の福谷投手だったら真っすぐとか、何かに自信を持ってる投手なら勝負どころで何を投げてくるかわかりますが、野村さんは多分すべての球に同じくらい自信をもっていると思うので読みにくいです。絞って狙ってしまうとだめですね。ただ無心になって感性に頼るしかないと思っています。野村さんはそういう投手ですね。

・秋に向けて意気込みをお願いします
――チームとしてはとにかく優勝しかないです。自分は秋はベストナイン、首位打者とりたいと思っています。意識してやっていこうと思います。

―小室選手―
・春を振り返っていかがでしたか
――6勝できたことはすごい良かったですが、優勝を逃したことがすごく悔しいです。あと一歩だったので、悔しさが残るシーズンでした。

投手陣の主柱となる小室選手
投手陣の主柱となる小室選手

・春は6勝でベストナインも獲得し大きく躍進しました、その要因は何ですか
――シーズンの途中でストレートが走らなくなり、途中からチェンジアップ主体に変えました。一つの球種がだめでも、ほかの球種でカバーできるようになって試合を崩さずできたことがよかったと思います。

・球種は何ですか
――カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップです。軸はストレートで、変化球を生かしていきたいなと思います。

・ストレートの最速何キロですか
――143kmが最速です。

・自身の投球スタイルはどんなものですか
――三振をとっていくよりも、内野ゴロで打ち取らせるピッチングを心掛けています。打てそうなピッチャーなのになんで打てないんだ?と思われる投球が理想です。

・これといった決め球がない中で素晴らしい成績を残しましたが、どんなことを心がけてマウンドに上がっていますか
――いくらランナーを出してもホームベースを踏ませなければいいと思っています。力の入れどころと抜きどころを意識して投げています。とにかく点はやらないぞ、という気持ちを持って投げています。

・春から本格的に1戦目を投げています。秋に向けてどのようなことを意識してやっていますか
――春は結果が残せました。秋も1戦目投げたいので今の課題はスタミナ不足です。シーズンが終わってから少し肩を休めて、少ししてから投げ込みを始めました。不調もなかったので、思うようによく投げ込めました。

・独特なフォームですがどうやって身につけたのですか
――自分のしたいフォームを追及していったらあのフォームになりました。足をあげてケツから落としていく。バランスをよく取ろうと思っていたら、あんな感じになりました。参考にした人とかは特にいません。

・夏の間やってきたことはなんですか
――新しい球種を、というよりもストレートをとにかく磨きました。三振をストレートでとれるようにしてきました。

・小室投手はバッティングもいいですね
――バッティング好きです。練習もしっかりしています。バッターボックスではバッターとして、打つことだけ考えています。

・六大学では珍しい都立高校の出身ですが、六大学で活躍されていかがですか
――最初は周りは名門校ばかりだったので圧倒されて、なかなか自分を出せませんでしたが、オープン戦で結果を残して自分でもやっていけるんだなっていう自信がついていきました。

・明治の打線を抑えるポイントはなんですか
――島内さん(法4)が怖いですね。とにかく島内さんの前にランナーを溜めないようにしています。阿部(寿・情コミ4)さんもこわいですね。この2人に打たれても点にならないよう心掛けています。

・他に明治の打線を抑える上で心がけていることはありますか
――大きい一打というよりもセーフティバントや犠打など細かい野球で点をとってくるイメージなので、内野にしっかり声をかけながらやっています。

・秋に向けての抱負をお願いします
――春は慶応3回戦でミスしたときに自分がカバーしきれませんでした。2位でもすごい悔しさが残りました。悔しさをばねにこの夏練習を重ねてきて、選手一同自信がついたと思います。この自信が秋に悪い方向にでないようにと思っています。チーム状況も好調なので、絶対に優勝したいと思います。

・小室投手自身の目標は
――優勝出来ればそれでいいです。勝ち星というよりは、負けをつけないピッチングをしていきたいです。