土壇場9回に逆転!勝負は3戦目へ/東京六大学秋季リーグ戦

2011.10.04
土壇場9回に逆転!勝負は3戦目へ/東京六大学秋季リーグ戦
 法大1勝で迎えた2回戦。明大は6回に先制点を挙げるも、失策が響き8回までに4失点。しかし9回2死から4年生の活躍で3点を奪い、再逆転に成功。対法大戦を1勝1敗のタイに戻した。

 明大の先発は中村(政経3)。「今日のボールは良くなかった」と言うものの、法大打線に狙いを絞らせず。投げて打ち取るピッチングで5回までに許した安打はわずか1本。味方の得点を待つ。

 初回からチャンスこそつくるも得点できないでいた明大。中村の好投に応えたい打撃陣は6回、打撃絶好調の小町(営3)が安打と失策で出塁すると、続く小澤(商3)のゴロの間に小町は三塁へ。1死三塁から岡田(淳)主将(営4)の適時打で小町がホームイン。主軸がチャンスでしっかりとランナーを返し、明大が1点を先制。7回にも1点を追加し、リードを広げる。

 このまま逃げ切りたいところだったが、徐々に法大打線が中村をとらえ始める。7回「3順目くらいから狙い球を絞られてしまった」と3安打で2点を献上し、同点に。8回にも失策絡みで2点を失い、法大に逆転を許してしまう。

 3-4と法大1点リードで迎えた9回。2死二、三塁の場面で「8回にエラーしてしまったので自分が決めるしかない」と岡田主将が打席へ。コンパクトに振り抜いた打球は二遊間を抜け同点打に。続く長谷部(農3)が四球でつなぐと「打てる気がしていた」という小林(法4)の適時打で再逆転に成功。3点を挙げ試合をひっくり返す。最後はこの回からマウンドに上がった酒井(商2)が9回裏をゼロに抑えゲームセット。接戦を制した明大が勝利した。

 岡田主将の同点打、小林の逆転打と9回土壇場の場面で「4年生の意地」を見せることができた。「どんな形でもいいから勝ちたい」という選手たちの気持ちがプレーに表れた結果だ。この試合の勢いで4日に行われる第3戦、勝利をつかみたい。

☆試合後のコメント☆
・岡田主将
「(9回同点の適時打を含む3安打)9回は逆転打を打った小林を含め、“おれらが何とかする”という4年生の思いが伝わったと思う。正直緊張したけど緊張感を楽しむこともできた。序盤に点を取るチャンスで取れなかったのが反省点。(3戦目に向けて)まだ東大からしか勝ち点を取れてないから、絶対勝って勝ち点を取りたい」

・小林
「(9回逆転の適時打を含む3安打)9回の場面は同点に追いついていたから気楽に打席に入れた。昨日は集中力に欠けた部分があって負けてしまったけど、今日は負けたら終わりということで意識を高く持てた。(3戦目に向けて)何としてでも勝ちたい。とにかく勝ちを意識していきたい」

・小町
「(この日5打数4安打の活躍)4安打できて首位打者を意識している。打てなかったらバントで塁を狙う姿勢が安打数につながっている。9回は緊張したが何とか後ろにつなごうという意識で打った。最近のチームの雰囲気はとてもいい。この調子で3戦目も勝ちたい」

・中村
「(8回2失点の好投)今日ボールは良くないと思っていた。序盤は大きいのを狙ってフライを打ち上げていた相手打線に助けられた。でも3順目くらいになって狙い球を絞られたところをやられた。エラーをいくつか出てしまったけど、それは野球につきもの。でも今日は9回投げてゼロに抑えたかった」