(20)慶応戦事前インタビュー 竹内選手、山﨑選手

2011.09.27
(20)慶応戦事前インタビュー 竹内選手、山﨑選手

 今春の、対慶応2回戦。明治は先制2点を奪い、最後の最後まで流れはこちら側のものだった。「あの試合は完全に負けていたと思う」(竹内・慶応)。慶応の選手ですらそうあきらめかけていた。誰もが明治の連勝を確信していたはずだ。
 ところが土壇場9回。2-1から同点打を放たれ、試合はまさかの引き分けとなる。その後3回戦、4回戦は悪い流れを断ち切れずに敗戦。一度は目前に見えていた勝ち点は、慶応の手中に消えていった。
 慶応の粘りに屈し、涙をのんだ昨シーズン。リーグ制覇のためにこの秋も慶応戦が山場となる。リベンジを誓う明治と、連覇を狙う慶応。今回は天王山・慶応戦の前に、慶応の4選手に話を聞いた。

―竹内選手―
・今の調子はいかがですか
――悪かったですけどだいぶよくなりました。

・今春を振り返ってみていかがですか
――チームは優勝しましたが、個人としては不甲斐なくて。納得できないです。課題しか残りませんでした。

・それを受けて夏はどのような練習をされていましたか
――基礎から徹底しました。基本というか、土台を作り直しました。

・今春の明治2回戦は土壇場で同点にされ、こちらとしてはやられたな、という感じでしたが慶応としてはあの試合をどう振り返りますか
――あれを落としていたら2勝できませんでした。最後まで負けていて。慶応としてはよく粘れたな、という試合でした。野村(商4)さんが途中から出てくるだろうなとは思っていましたが、そこをもう何とか打つしかないという感じでしたね。

・竹内選手の自信のあるボールは
――どれもそんなに変わらないです。全部使ってまとめます。投球スタイルとしては打たせて取るって感じですね。球数は少ない方がいいですし。

・今年の明治にどういう印象を持っていますか
――派手なイメージはないですけど、粘っこくやっている感じはあります。投手からしたら嫌ですね。

・打線全体の印象は
――島内(法4)さんが調子よかったですよね。今もいいですし。打線のキーマンになりそうですよね。1、2番も塁に出したら面倒くさいので島内さんをランナー無しで迎えたいです。

・野村さんを初めて見た時の印象は
――1年の時にスタンドから見ていて、コントロールがいいなと思いました。自分が2年になって投げ合うようになって、打席に立ってもまあ打てないですし…。コントロールだけじゃなくてキレもいいので、手ごわいです。

・この秋も野村さんと投げ合うことになりそうです
――気負いしないで仲間が点を取ってくれると信じて投げます。野村さんだからといって特別意識はしないようにしたいです。

・野村さんは竹内選手から見てどういう投手ですか
――全てにおいてレベルが高いです。野村さんに勝てるところは自分には1つもないです。

・野村さん以外の投手陣についてはいかがですか
――いい投手が多いですよね。森田(法4)さんにしても難波(情コミ4)さんにしても。自分は同じ愛知県の柴田(章・文4)に憧れていて。同じ左(投手)で、フォームもきれいで。ああいう風になりたいです。

・明治に仲の良い選手はいますか
――高校の後輩の柴田(悠・法2)とかですね。野村さんにも会ったらあいさつします。

・この秋はどういう風に戦っていきたいですか
――1つも負けたくないです。任されたインニグはゼロに抑えたいです。

・竹内さんの他の投手にはない持ち味は何でしょうか
――これだけは負けないって部分はあまりないです。いい意味で自分のペースに持っていけるところですかね。

・ゲンかつぎはありますか
――あまりそういうのは意識しないようにしていますね。意識すると駄目になっちゃう。自然体でいきます。

・明治戦へ向けて一言お願いします
――明治は後半粘るので…。(明治は)ラスト2、3回でも試合を崩せると思うので何とか勝ちたいです。野村さんに勝ったことがないので勝ちたいです。

―山﨑選手―
・現在の調子はいかがですか
――東大戦は調子が上がらない中、ヒットが出たのでよかったです。フォームとか考えながらこれから少しずつ上げていければと思っています。

・春のシーズンを振り返っていかがですか
――チームはリーグ優勝して自分自身も初めてベストナインを獲れたのでうれしかったです。明治戦の2戦目まで苦しんだので、シーズン通して結果を残せたわけではなかったですが。

・春は明治と4回戦やりましたが
――長かったですね。初戦の野村さんはなかなか打てないのはわかっていたので、負けてもそんなに焦りはありませんでした。2回戦は最後まであきらめなかったのが大きかったですね。2回戦で引き分けに持ち込んで、その勢いのまま3、4回戦にいけました。

・野村さんの印象は
――どの球もいいという印象があります。直球も変化球も。それでコントロールもいいので、なかなか打てないです。ワンチャンスをものにすることですね。

・野村さん以外の投手については
――森田さんのストレートがいい球という話はします。あと難波さんも大崩れしないので計算できる投手ですよね。

・明治全体の印象はどうですか
――一人一人技術があるので、それがチームとして結集している感じですね。投手陣を中心にいいチームだと思います。

・夏の間はどういったことをされていたのですか
――キャンプではバットを振り込みました。フォームは今のままでいいのかとかを考えながら。量は誰よりもやったという自信がありますね。毎日1つでも何かを得て過ごそうと思うのと、そうでないのとは全然違うと思うので。チームの主力としてやらせてもらっているのでしっかり練習に取り組むという意識があります。

・山﨑選手は勝負強い印象がありますが、要因は何ですか
――そうですね(笑)。そういう場面が好きだというのはあります。不安要素がなくいいイメージで入れることですかね。打てるという自信があります。自分のヒットで試合が決まることはよくあることではないけど、その時はやっぱりつらい練習をやっていてよかったと感じますね。

・慶応の強みは何でしょうか
――慶応は甲子園に出た人ばかりじゃない。個人が他の大学に比べて落ちる分、チームの力があると思います。監督がよく言うのですが、1人でも乗り気じゃない人がいたらそれだけチーム力は落ちるけど、1人がさらに5%ずつ頑張れば、その分だけチーム力はアップする。いろいろな人がいるなかで、全員が勝ちたい気持ちを持ってやっていくことが大事だと思っています。

・明治戦に向けて一言お願いします
――(明治は)4年生が強いチームなので、優勝が懸かった時はすごい力を出すと思います。明治戦を落としたらこちらも苦しくなるので、どんな形でも勝ち切りたいですね。