11安打も終始流れをつかめず、大事な初戦奪えず/東京六大学秋季リーグ戦

2011.09.18
11安打も終始流れをつかめず、大事な初戦奪えず/東京六大学秋季リーグ戦
 先週の東大戦では打線が奮起し、滑り出し好調に勝ち点を奪った本学。今カードは春季リーグを全勝優勝で飾った宿敵早大との激突だ。何としてでも初戦をものにしたいところであったが、流れを引き寄せるのはそう簡単にはいかなかった。打倒早大の意気込みとは裏腹に、じわじわと点を離され反撃の芽を摘み取られてしまう。終始早大リードのまま試合は進み、結局大事な初戦を取りこぼしてしまった。

 初戦の先発マウンドを託されたのは誰よりもチームの勝利を優先する中村(政経3)だ。1-1の同点で迎えた3回裏、早大の先頭打者を安打で走者に出すと、球を見極められ連続で四球を出してしまう。全ての塁に走者が埋まった状態とする。その後も連続して安打を許しこの回3失点。余計な四球を許したことが悔やまれた。4回は3人を打たせて取るが、そのまま責任投球回を投げ切ることなく無念の降板。「調子は悪くはなかった。しかし相手が早大ということで、意識していた部分がどこかにあった」といつも以上にコースを突こうと神経質になってしまった。5回以降も菊池(農1)、酒井(商2)が2イニングずつ投げるが、それぞれ得点を許し打線を止めることはできなかった。

 打っても、立ち上がりの相手投手を攻め1点を先制するところまでは良かったが、今日は打線のつながりが影を潜めた。早大と同様の11安打を記録しながら2得点とチャンスの場面で精彩を欠いた。走塁時のけん制死や失策も目に付いた今日の試合。「もったいないプレーが多かった」(岡田(淳)主将・営4)と流れをつかめなかった一因に挙げられた。

 「チームも打てている。自信を持ってやりたい」(岡田(淳)主将)とチーム状態は上がってきている。問題なのは打線がつながるかどうかだけだ。今季で初めて本学の真価が問われる時が来た。2戦目に向けて何としてでも総力戦で勝ちを奪いに行く。

☆試合後のコメント☆

大竹監督
「同じく11安打しながら、うまくつながらなかった。力に差はないと思うが、明治は自信がないように思う。特にピッチャーはもっと大胆に攻めてほしい。ストライクがなかなか入らなかったり、焦りがあったのか気持ちで負けている。(明日に向けて)打撃は良いからいかにつなぐか。早稲田戦で勝ち点取らないと先が見えないので、何としても勝ちたい」

岡田(淳)主将
「同じ数のヒット打って負けるのが一番悔しい。早稲田と実力差はないけど、向こうの方がピッチャーは良かった。うちはピッチャーに自信が足りないと思う。もっと楽しんで投げたらいいのに。今日はけん制死やエラーなどもったいないプレーか多かったのが痛かった。向こうに勢いを与えてしまった。(自身では今日2安打だが)自分の調子はかなり良い。チームも打てているから、自信を持ってやりたい。明日負けたら終わりなので、絶対勝って3戦目に勢いをつけたい」

中村
「4回で降板したのは非常に悔しい。打たれて取られるのはしょうがないとしても、四球を出してしまったのが良くなかった。戦力的に見ても大きな差はない。今日のことは切り替えて冷静に分析していければ勝てる相手だと思う。とりあえず明日と明後日の勝ちを奪いに行くことだけを考えてやっていきたい」