(3)外野手特集 岡田昌祥、小澤真吾、小町知秀、佐伯正寿

2011.08.17
(3)外野手特集 岡田昌祥、小澤真吾、小町知秀、佐伯正寿
 今年の4月~5月にかけて行われた東京六大学春季リーグ戦では4位と思わしくない成績だった明大準硬式野球部。2位以上になれなかったことから夏の全日本学生選手権出場の道も断たれ、残す大会は9月から行われる東京六大学秋季リーグ戦のみとなりました。大学日本一の目標は遂げることができなかったものの、最後の大会であるこの秋季リーグでは絶対に優勝したい――。明大準硬式野球部はこの秋、底力を見せつけることができるか。
 準硬式野球部WEB連載企画<東京六大学野球 秋>では、今年の春季リーグ戦を踏まえ、秋季リーグ戦で活躍が期待される選手たちを紹介していきます!

 連載第3回となる今回は、外野手の紹介です!

期待のスピードスター!――岡田昌祥

持ち前の俊足で塁上をかき回す岡田
持ち前の俊足で塁上をかき回す岡田

 「とにかく塁に出ないと話にならない」。ヒットよりも何よりも岡田がこだわるのは出塁率。塁上に出れば、チームの期待は彼の足に向けられる。その期待を一身に受け、次の塁を難なく奪う。そんな頼れるスピードスターが岡田だ。
 1年次から足を生かした攻撃に期待を懸けられてきた岡田。だが、出場機会に恵まれているとは言い難かった。それだけに「練習試合から結果を残して、レギュラーを取り直したい」と定位置獲得に意気込みを見せた。さらに夏のこの期間、スタメン奪取に向け岡田は守備に重点を置く決心だ。「守備からリズムをつくって攻撃につなげていきたい」と実践を意識した練習に徹する。
 「上級生と下級生関係なく言い合える環境ができている」と今のチームを評価する岡田。春季リーグでは4位という結果に「それはそれで切り替えていくしかない。今は秋に向けて考えるだけ」と目先にある秋季リーグに全力を注ぐことに専念する。その中で自身の役割は出塁をすること。その一点に集約される。自慢の足がチームの優勝へと導くか。さらなる成長に期待したい。

◆岡田昌祥 おかだまさよし 法3 常葉学園菊川高出 171cm・64kg

勝負強さが光る!――小澤真吾

チャンスの一振りに懸ける小澤
チャンスの一振りに懸ける小澤

 一振りに懸ける思い。それを体現する選手といえばやはり小澤だろう。ランナーを得点圏に置いた時、打席は彼の独壇場となる。「ワンチャンスに強い」と自らを分析するように、チャンスでの一打には光るものを持っている。

 そんな小澤も「レギュラーが不振の時に結果を残し切れなかった」と春季リーグを振り返る。しかし、自ら脇役のままでは終われない。今回はレギュラー争いに食い込もうと炎天下の中振り込みに徹する覚悟だ。その成果はさらなる自信となって表れることを予感させる。「能力的には他の選手に比べて劣るかもしれない、だからこそチャンスで結果を残したい」と謙虚な姿勢を貫きながらも内に秘めたものは熱いものがある。

 「自分に求められているのはバッティング」。そうはっきりと断言する小澤がここ一番でチームの期待に一振りで応える。そんな姿を秋期リーグでは幾度となく見せてくれるに違いない。

◆小澤真吾 おざわしんご 商3 掛川西高出 172cm・67kg

頼れる巧打者!――小町知秀

巧打で打線を引っ張る小町
巧打で打線を引っ張る小町

 小技を駆使したシュアなバッティングが持ち味の小町。彼が打席に立てば、相手の守備陣が翻弄(ほんろう)すること間違いなし。「自分のアピールポイントはセーフティーバント」と口にするように、意表を突いた攻撃を見せるのが小町の特徴だ。

 春季リーグでは4位という結果に納得のいかない表情をうかがわせる小町。それに加え自身のケガも重なり不本意なシーズンを送ってしまった。「ケガが治っても試合に出させてもらっていたのに、思うように結果を出せなかった」と起用に応えることができず悔しさをにじませた。  

 「打たなければ使ってもらえない」と今はバッティングに重きを置く小町。公式戦がないこの夏の間は徹底的に打力強化を図る。春の悔しさを繰り返すわけにはいかない。秋季リーグ優勝という目標はもちろんのこと、個人としてもベストナイン獲得への意欲をみせた。

 小町得意のセーフティバントがどれほど見られるか。間近に迫ったリーグ戦を見据え着々と調子を上げていく。

◆小町知秀 こまちともひで 営3 明大中野八王子高出 175cm・65kg

明治のポイントゲッター!――佐伯正寿

佐伯は再ブレイクなるか
佐伯は再ブレイクなるか

 再び存在感を見せられるか。今年の前期は佐伯にとって雌伏の時であったのかもしれない。昨春、彼は開幕スタメンを勝ち取り、クリーンナップまでも務めた。秋には法大戦でチャンスに同点タイムリーを放つなど勝負強い打撃が魅力だ。しかし、今春のリーグ戦その打撃はやや陰り「試合に出させてもらったのに結果が出ず、チームの足を引っ張ってしまった」と悔しさをにじませた。
 チームは今、紅白戦やオープン戦を重ね実戦感覚を養っている。「つなぐ意識を持って練習している」。そして合宿では、課題の打撃練習をみっちり行う予定だ。小澤、小町、岡田(昌)と佐伯と同学年にライバルがそろう外野手陣。アピールポイントは「肩と得点圏に走者を置いてのバッティング」。し烈なレギュラー争いに勝ち、開幕戦のスタメンを奪いに行く。

◆佐伯正寿 さえきまさとし 商3 明大中野八王子高出 172cm・65kg

次回は選手の活躍を支えるマネジャーの紹介です!お楽しみに!