(1)内野手特集① 小林研斗、長谷部光、豊田貴光

2011.08.11
(1)内野手特集① 小林研斗、長谷部光、豊田貴光
 今年の4月~5月にかけて行われた東京六大学春季リーグ戦では4位と思わしくない成績だった明大準硬式野球部。2位以上になれなかったことから夏の全日本学生選手権出場の道も断たれ、残す大会は9月から行われる東京六大学秋季リーグ戦のみとなりました。大学日本一の目標は遂げることができなかったものの、最後の大会であるこの秋季リーグでは絶対に優勝したい――。明大準硬式野球部はこの秋、底力を見せつけることができるか。
 準硬式野球部WEB連載企画<東京六大学野球 秋>では、今年の春季リーグ戦を踏まえ、秋季リーグ戦で活躍が期待される選手たちを紹介していきます!

 連載第1回となる今回は、第2回と分けて内野手を紹介します!

頼れる主砲!――小林研斗

小林の一振りがチームを勝利へ導く
小林の一振りがチームを勝利へ導く

 1年生の時からクリーンアップを担ってきた小林。4年生となった今年は副将を務め、チームの中心選手の1人として欠かせない存在だ。

 ここぞという場面で見せるシャープなバッティングは今年も健在で、春季リーグ戦の対法大1戦目では同点に追い付いた9回に勝ち越し二塁打を放ち、チームは逆転勝利。その後、肉離れで太ももを負傷してしまい次戦どころか、それ以降の試合の出場すら危ぶまれたが、捨て身で出場した対法大3戦目でも0-0の延長戦で走者一掃の適時二塁打を放ち、今季初の勝ち星獲得に貢献した。

 最終的なリーグ成績こそ4位だったものの、初戦の慶大戦、続く立大戦で連敗を喫し、落ち込んでいたチームを引っ張り上げた小林はまさに「頼れる主砲」だ。

 「野球は小学生から続けている。地元の静岡からこっちにきて、1人暮らしをしながらここで好きな野球ができるのも親のおかげです。親には本当に感謝しています。だから野球で活躍することが親に対する恩返しでもあると考えています」と2年次の取材で語ってくれた小林。最後の大会となる秋季リーグ戦はぜひ優勝して、有終の美を飾ってほしい。

◆小林研斗 こばやしけんと 法4 常葉学園菊川高出 172cm・73kg

次世代を担うエース!――長谷部光

1年次から常に結果を残してきた長谷部
1年次から常に結果を残してきた長谷部

 名門・広陵高時代に硬式野球部の上本(商3)らと共に甲子園の土を踏んだ経験を持つ長谷部。しかし、実力派で1年生の時から攻守ともに安定した活躍を見せているが、3度目の春季リーグ戦は「個人的な成績は悪くなかったが、最後まで力を出し切れなかった」と満足しきれなかった部分があったようだ。

 これからの練習については個人のことよりもチームに対する思いを語り「3年生になったから自分から声を出し、最初から元気を出して周りを引っ張っていきたい」と意気込む姿はとても頼もしい。
 また、今年は全日本学生選手権出場を果たせなかったものの「一番つらい夏を過ごす中で来年の全日本学生選手権を見据えた形で練習したい」と常に高い目標を持つ姿勢を見せてくれた。

 プレーの信頼も厚く、今の明大にとって欠かせない存在である長谷部。上級生となりチームをまとめる側に立った今年。秋季リーグ戦では個人としての活躍だけでなく、チームを引っ張っていく頼もしい「次世代を担うエース」の姿にも注目だ。

◆長谷部光 はせべひかる 農3 広陵高出 172cm・71kg

期待の即戦力ルーキー!――豊田貴光

1年生ながらスタメンで活躍する豊田
1年生ながらスタメンで活躍する豊田

 即戦力として期待され、オープン戦を始め、春季リーグ戦でも早々にスタメン出場を果たしたルーキー豊田。初めてのリーグ戦は「思ったような結果を出すことができなかった」と、あまりいい結果を残すことができなかった自分に悔しさをにじませたようだ。

 しかし、1年生ということでまだまだ時間もある豊田。これからの練習や初めての夏合宿の中で重点的に取り組みたいこととして「まずは守備でのエラーを減らし、打撃力の向上に努めたい」と、明確な目標を挙げてくれた。

 1年生でありながら最初から好成績を残すことは難しい。しかし、往年の西鉄の名手・豊田泰光も1年目の前半こそ散々だったが、起用を続ける監督の気持ちに応え最終的には新人王を獲得した。これが妙に1文字違いの豊田“貴”光に重なる。

 秋季リーグ戦までに成長を遂げ、試合において豊田が“貴”重な存在になることが非常に楽しみだ。

◆豊田貴光 とよたたかみつ 営1 広陵高出 166cm・66kg

次回は引き続き、内野手の紹介です!お楽しみに!