見事な投手リレーで日大を零封!

2011.08.02
見事な投手リレーで日大を零封!
 見事な投手リレーでオープン戦第2戦目を制した。今春の東都リーグで、2008年以来の1部復帰を果たした日大との一戦。明治はわずか3本の安打しか与えず日大を零封し、投手陣の成長がうかがえるゲームとなった。

 先発した大久保(文3)が試合を完璧につくった。序盤1、2回はランナーを背負いながらも真っ直ぐと緩いカーブのコンビネーションで、相手をまったく寄せ付けなかった。投げれば投げるほど尻上がりに調子を上げていく大久保。3、4、5回も緩急のあるピッチングで日大を翻弄(ほんろう)し、出塁すらさせなかった。奪った三振は5回で六つ、与えたヒットはわずかに1本。先発としての役目をしっかり果たし、マウンドを降りた。
 ピンチが訪れたのは7回。大久保の後を受け継いだ隈部(商4)が連打を浴び無死二、三塁としてしまう。本日最大の危機を背負い、隈部はむなしくもここで降板。しかし、代わりにマウンドヘ送られた関谷(政経2)が圧巻のピッチングを披露した。
 「久しぶりの試合だった」(関谷)。そんなブランクなどみじんも思わせなかった。「ゼロに抑えたかった。三振を取りにいくつもりでいた」(関谷)。気持ちがボールに乗った。キレのあるスライダーで追い込むと「今日一番良かった」というストレートに相手のバットが次々と空を切る。あっという間に三者連続三振に仕留め、無失点に切り抜けた。続く8回も三者凡退に打ち取り、2回を投げ4奪三振。「投手としてリーグは勝てなかったからリーグで投げているつもりで投げた」(関谷)。速球も一級品にまでレベルを上げた。あとはリーグで試すだけ。秋は彼に期待せずにはいられなくなる投球内容だった。
 抑えとして9回に投げた岡(大・政経2)も四球を出しながら最後は併殺打に打ち取りゲームセット。「ピッチャーがよく守ってくれた」(竹田主将・文4)。4人の投手で3安打完封という結果に主将も思わず笑みをこぼした。
 
 一方の攻撃陣は全体を通して湿りがちだった。3回、石畑(商2)の左前適時打で1点を先制するがその後は好機でも打線が沈黙。結局この1点だけだった。「1死二塁だとか、得点圏にランナーがいるのにあと1本が出ない」(竹田主将)。投手力が向上されてきた反面、浮き彫りになってしまった打撃面の弱さ。守れても点を取れなければ意味がない。「とにかくバッティング。練習でもリーグのような緊張感を持ってやりたい」(竹田主将)。4日からの高森キャンプが貧打克服のチャンスだ。秋季リーグまで、約1カ月。あと1本が出ずに泣いた春のような試合は、もう繰り返さない。

☆阿部(寿・情コミ4)復活の2安打☆
 今春は1割8分6厘と振るわず「全く打てなかった」と悔しさが残るシーズンとなった。その阿部(寿)が、本日のオープン戦で復調の兆しを見せる2打数2安打という結果を残した。3回、右中間へ三塁打を放ち好機をつくり石畑の適時打でホームイン。5回にも、点には結びつかなかったものの左前安打を放った。徐々に本来の調子を取り戻しつつある阿部(寿)。ラストシーズンは自らのバットで勝利を引き寄せ、笑って終わりたい。

[若槻春香]
◆夏季オープン戦日程表◆
日付 対戦相手 場所
8・4(木) 駒大 県営飯田球場
8・12(金) 松本大 松本市営球場
8・24(水) 横浜商科大 横浜商科大グラウンド
8・25(木) 国武大 国武大グラウンド
8・28(日) 住友金属鹿島 明大グラウンド
8・29(月) 専大 明大グラウンド
9・1(木) 東海大 東海大グラウンド
9・3(土) 日体大 明大グラウンド
9・4(日) 神大 明大グラウンド
9・5(月) 桐蔭横浜大 明大グラウンド