リーグ戦後インタビュー(5)竹田、中村/東京六大学春季リーグ戦

1999.01.01
 野村(商4)をはじめとして4年生が多く活躍する今年のチーム。例年以上に優勝への期待は大きかったが、明治は2季連続の4位に沈んだ。戦力はそろっているはず。それでも結果が出なかったのはなぜか――。竹田主将(文4)に今季のリーグを振り返っていただいた。

・今季4位という結果に関していかがですか?
――本当に悔しい思いをしました。Bクラスというよりも優勝できなかったのが悔しいです。

・敗因は何だと思いますか?
――1戦目は全部勝っているので、2戦目にしっかり勝っていればというのはあります。1勝して安心してしまったのもあると思います。精神力を含め集中力のなさが出てしまったかなと。1、2戦目もそうですが試合の1~9回も含めて集中力を保てるようにしていかないといけないですね。慶応と比べてもここぞという時の集中力で劣っていたと思います。

・慶応2回戦がポイントだったようにも思いますが?
――2死になってから勝ち急いだ部分もあったと思います。勝ちゲームを引き分けにしてしまいました。慶応からすれば勝ちに等しい引き分けだったと思います。切り替えようとは言っていて、ムードに変わりはなかったように感じましたが勝てませんでした。

・先程の集中力とはどうやったら身に付いていくものなのでしょうか?
――練習して自信をつけるしかないと思います。先制された時などベンチを含め暗くなってしまったことがありました。自信があれば暗くもならないと思うので。自分の守るファーストは全体を見渡せて、落ち着いて試合の状況を見渡せるポジションだと思うので、極力気付いたことは言うようにしていましたがそれでも終盤やビハインドで暗くなってしまいました。個々が練習で自信をつけて苦しい展開に打ち勝てるようにしていくしかないですね。

・竹田主将個人としては打率.327、打点6と良かったのではないですか?
――自分が良かったというよりも、チームが負けたことが悔しいです。

・4番を任されたことについてはいかがですか?
――4番ではなく4番目の打者だと思っているので次につなぐ意識でやっています。打順はあまり気にしていません。

・最後に秋のリーグ戦へ向けて何をしていきますか?
――守備に重点を置きながら個を強くすることを意識していきます。個が強くなれば、自信を持って神宮に立つことができるようになると思います。そうすればチームとしても強くなっていくと思うので、とにかく優勝することを考えて練習していきます。

◆竹田育央 たけだいくひろ 文4 報徳学園高出 174cm・72kg 右/左

 最上級生として迎えた今季。打撃の不調に見舞われ、本来の力を発揮できず慶応2回戦ではスタメンを外されてしまった。数字だけ見れば打率.275と悪くはないものの、安打11本中5本は消化試合となった法政戦で稼いだもの。チームにとっても、中村(将・法4)にとっても悔いが残るシーズンとなった。

・まずはこの春を振り返っていかがですか?
――かなり不本意ですね。正直これだけメンバーがそろっていてBクラスはないなと思います。これだけ練習してこの順位というのは本当に考えてやっていかないといけないなと。どれだけ練習したと言っても結果が全てなので。

・慶応戦がポイントだったように思いますが、敗因は何だと思いますか?
――やっぱり精神面ですね。勝ちたいという気持ちをもっと前面に出せば良かったです。慶応2回戦で2回もリードしていて勝てた試合を引き分けにしてしまって、プレッシャーもあったと思います。チームとして、勝負どころでの強さだったり、気持ちのゆとりや落ち着きだったりが相手よりなかったということだと思います。きつい練習をしてきたので技術的に負けたということではないと思います。

・個人的にも悔しい思いをしたシーズンでした
――慶応2回戦からスタメンを外されて悔しかったですね。大一番でチームに貢献できなかったので、まだまだ信用されてないと思いました。

・不調の理由は何だったのでしょうか?
――自分のスタイルでできなかったことです。打撃では足を生かしていくことなので、どれだけ塁に出られるかが勝負なのですがフライを上げたりして全然生かせませんでした。

・ご自分のスタイルとは?
――タイミングが全く取れていなかったです。変にいろいろな所に目を向けすぎていてタイミングに目を向けられていなかったです。タイミングをつかみだしたのは慶応1回戦が終わった後だったので外されたのは本当に悔しかったですね。後半は自分のスタイルでできたと思います。

・その中で盗塁10はリーグ断トツでした。
――目標は8盗塁だったのですが、それを越えられたのでそこは成長できたと思います。しかしもっと塁に出ていればもっと良かったので、やっぱり3割は絶対打たないといけないと思いました。

・夏のキャンプでは何をやっていきますか?
――最後の秋にやり残しがないようにもう一度走攻守を見つめ直したいです。自分がどういう選手で、何をすればチームが良い方向にいくのかを考えてやっていきたいです。具体的には、打撃では今季全然できなかったセーフティバントの確実性を上げたり、芯に当てる確実性を上げること、守備では後方の打球への一歩目、走塁では目標をもっと上げて勝負どころで決められるように練習していきたいと思います。

・最後に秋に向けて一言お願いします。
――野手として完成させたいです。また後輩に何かを残していきたいです。普段から背中で見せることを考えてやっています。最後は優勝して笑って終わりたいです。そのために一日一日大切にやっていきたいです。

◆中村将貴 なかむらまさたか 法4 関西高出 178cm・68kg 右/左