
(9)Aクラス入りなるか!?意地を懸けた最終カード/法政戦展望

(9)Aクラス入りなるか!?意地を懸けた最終カード/法政戦展望
リーグ戦はまだ終わっていない。4戦目までもつれ込んだ慶応との激戦に敗れ、悲願の優勝への道は閉ざされた。とはいえ、最終カードも重要な意味を持つ戦いだ。明治・法政ともに勝ち点「2」で並び、今カードで勝ち点を得たチームが3位となる。昨秋4位の明治は、2季連続Bクラスという不覚を取ることはできない。両校Aクラス入りを懸けた、“血の明法戦”が幕を開ける。
今季の法政は、序盤の集中打による大量得点が目立つ。先週行われた早稲田との1回戦では、河合(法政)の満塁本塁打などにより初回に一挙8得点。それ以前にも対東大2回戦では5回までに11得点、立教2回戦では3回までに7得点、同じく対立教3回戦では5回までに8得点を挙げている。勢いづいた法政打線は、爆発力がすごい。中でも、今季から正捕手の座を得た原田(法政)は打率.405、本塁打1、打点9と大ブレイク。ほかにも河合(法政)が打点9、多木(法政)が打点8、建部(法政)が打点7を挙げており、ポイントゲッターが打線に名を連ねる。
守備では、リリーフ陣に不安を残す。立教2回戦では9回に3点差を追いつかれ、7-7のドロー。続く3回戦では8回に3点を失い、1点リードで迎えた9回2死から同点打を許し延長戦へ。そして10回裏に岡崎(立教)にサヨナラタイムリーを打たれ、勝ち点を落としている。
また、先発の三嶋(法政)が本調子ではない。昨春には最優秀防御率となる0.39という数字を残したが、今季の防御率は3.55(5月17日現在)。ただし、先週の早稲田戦ではリリーフとして登板している。1回を投げ2奪三振と好投した。
優勝の可能性がなくなった今、勝負を分けるのは気持ちの持ち方だろう。いかに最後まで気持ちを切らずに試合に臨めるか。法政のリリーフ陣が手薄だということもあり、終盤まであきらめない気持ちが得点にもつながるはずだ。どちらが強い気持ちを持って試合に臨めるか――。“血の明法戦”には、互いの意地が懸かっている。
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