出澤がスクラッチ・レース連覇逃すもチーム力向上に手応え/全日本学生選手権

連覇を逃すも貫禄の走りを見せた出澤
出澤の2連覇が期待された男子スクラッチ・レース。市山と前回の東日本学生選手権で2位入賞を果たした加藤(剛)は共に予選2位通過と今回も幸先のいいスタート。その一方で「行けそうだったので温存した」という出澤は予選5位で決勝に駒を進めた。迎えた2日目の決勝戦。本学選手が動きを見せ始めたのはラスト12周だった。ルーキーの市山が抜けだすと独走態勢に入りラップ(1周遅れにさせること。ポイントが加算される)を狙う。その後2周回ほど独走をキープするがトップ選手たちは甘くなく、程なくメイン集団に取り込まれてしまうこととなった。終盤に掛け逃げ集団が形成され、出澤の2連覇が遠のくかと思われたがそこは昨季王者、ラスト1周で怒とうの捲りを見せメイン集団に肉薄。僅かな差で優勝こそ逃したものの貫禄ある走りを見せた。そしてもう一人好レースを見せたのが加藤(剛)だった。終盤まで出澤に引けを取らない位置取りでメイン集団に食らいつくとラスト1周で出澤とともに猛チャージをかけ3位でフィニッシュ。2試合連続の表彰台となった。
続く男子ケイリンでは東日本学生選手権優勝の和田(拓)が好成績を期待されたが、病み上がりの影響で無念の予選落ち。唯一田尾が予選を突破したものの10位と振るわなかった。

5位入賞を果たした和田ペア
二人乗りの自転車で走るタンデム・スプリントには和田(拓磨)と和田(卓磨)の同姓同名コンビが搭乗。和田(拓)は初のパイロットとなったがまずまずの走りを見せ、決勝進出こそ逃したものの5位~8位決定戦、5・6位決定戦では圧倒的な走りで5位入賞を決めた。レース後和田(拓)は「初めてのパイロットだったが、作戦通り行けた」と手応えを口にした。
2人組でトラックを交互に走るマディソンに初挑戦した田尾・西沢ペアは独特なレース形態と250mトラックに手こずり苦戦を強いられる。結局逃げ集団から2周回遅れをとり規定により脱落。ほろ苦い初レースとなった。なお、出澤・面手組は、前日のポイントレースにおいて面手が落車し負傷したため棄権した。
試合後山上監督は「それぞれの持ち味を生かして頑張ったんじゃないかな。落車による負傷者が多く出たことは不運だったが、インカレに向け直していければ」と評した。インカレ前最後のトラックレースとなった本大会。6月にはチームロードレース・個人ロードタイムトライアルが控えているが、インカレ総合優勝にはトラック・ロード双方の躍進が不可欠。栄冠奪取に向けチーム一丸となり勝負の夏に挑む。
☆試合後のコメント☆
山上監督
「それぞれの持ち味を生かして頑張ったんじゃないかな。現時点で持てる力は発揮できたのでは。中でもタンデム5位入賞は和田(拓)が病み上がりの中でよくやったと思う。(チームに関しては)段々主将のキャラが出てきて良いチームになってきているように感じる」。
荒川コーチ
「東日本で良かった選手が調子を落としたのが気がかり。体調管理も選手をやっていく上では大事なポイント。常に一つ上を目指す気持ちを持って取り組んで欲しい。前よりは出てきているが貪欲さがまだまだ足りない。なんだかんだ言って最後はやっぱり気持ち。インカレでは表彰式で明治の旗を揚げてほしい」。
加藤(雄)主将
「トラックでのレースはインカレ前これで最後。チームロードレースに向けそろそろ休日の練習の距離を200km近くまで伸ばしていきたい。ロード班だけで言えばチームロードレース前に合宿を行うのでそこでさらに仕上げていきたい」。
和田(拓)
「初めてのパイロットだった。昨年のインカレではとにかく漕いでいたが、今回は頭を使ってレースをしなければいけなかった。レースでは作戦通りにできたと思う。最後の5・6位決定戦では作戦を見破られたが、無理やり並走に持ち込まずに落ち着いて最後に一気に車間を詰めることができた。(ケイリンについて)最近ではどの試合でも予選落ちすることがなくなっていたが、予選落ちしてしまうと本当につまらない。このような大きな大会に限らずどんな小さな大会でも“成績を残す”ということがとにかく大事だと思っている」。
和田(卓)
「作戦は和田先輩にやってもらったが、1カ月前の合宿に初めてペアで乗って相性が良かったので、今大会は狙っていた。もっと息を合わせてインカレにこのペアで出ることを目指していきたい」。
加藤(剛)
「今回は3位以内を目標としていた。去年の東日本新人戦で結果が良くなかったので今回は狙っていた。決勝ではとにかく楽しんで走ろうということを心がけていた。結果力まず冷静に走れたと思う。(昨年度覇者の)出澤先輩にアドバイスをもらってすごく参考になった。インカレではチームが総合優勝に一歩でも近づけるように頑張りたい」。
中野
「3位以内を目指していて、3位と0コンマ03ぐらいの差だったので、その差を詰めるために毎日の練習をさらに充実させていきたい。全日本学生で4位になったということで、ちょっとづつ自信になっている。インカレではチームに貢献できるよう表彰台に上りたい」。
面手
「ポイントレースの予選で落車に巻き込まれ決勝進出を逃し、不本意な結果となってしまった。予選では慣れないバンクでやりづらさはあったが予選通過はできたと思う。決勝で走りたかった。決勝を見た感想としては今まで経験したことのないレベルの高さを感じたが、走ってみたいという気持ちを強く感じた。夏に向けてまだまだ力は全然ないが、練習面でいろいろなことを今後も続けていきたい。インカレの目標はトラック・ロード双方での入賞。今はケガがひどいのでとにかく早く直すことを考えたい」。
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