大学進学に「悔いなし」!荒木(郁)阪神入り!/ドラフト会議

1999.01.01
 憧れのプロの世界へ――。28日、品川のグランドプリンスホテル新高輪でドラフト会議が行われた。本学からは、荒木(郁・営4)、謝敷(商4)、西嶋(商4)の3選手がプロ志望届を提出し、荒木(郁)が阪神タイガース5位指名を受けた。

 阪神からの指名に荒木(郁)は、「正直驚いている」と素直に答えた。ドラフト会議のテレビ放映が終わった後は、自室のパソコンを通じて指名を待った。指名された瞬間は一瞬状況を飲み込めないほど驚いたそうだ。しかし、「みんなが喜んでくれた」と、徐々に指名を実感し、普段はクールな荒木(郁)の表情もこのときだけは緩んだ。

 荒木(郁)の武器はなんといっても50メートルを5秒7で駆け抜ける抜群の脚力。本人も「足を絡めて、(選手としての)幅を広げていきたい」と、走塁に限らず、打撃、守備でこの脚力を生かしていくつもりだ。春季キャンプの始まる前のこの期間には「もっと体力をつけたい。この期間が一番だと思う」と意気込む。プロ1年目はどのように過ごしたいかという質問に「土台づくりと、自分がどんな選手なのか周りに知ってもらいたい」と答えた。

 念願だったプロ入りを果たした。弱肉強食のプロの世界は厳しいだろう。それでも荒木(郁)は、「せっかくもらったチャンス。生かさないわけにはいかない」と決意を示した。プロという新たなステージへ一歩足を踏み出した荒木(郁)。広い甲子園を駆け抜ける彼の姿が今から非常に楽しみだ。

◆荒木郁也 あらきふみや 営4 日大三高出 180㎝・75㎏ 右/左 内野手
 3季連続で3割をマークしている好打者。現役最多の通算盗塁数は36を数える。またベストナインも遊撃手、二塁手で1度ずつ獲得しているが、一塁や外野も守れるユーティリティープレイヤー。この夏行われた世界大学野球選手権にも選抜され、準決勝ではスタメンに抜てきされるなど、活躍した。