0-4で敗れるも、充実した表情で最終戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦

1999.01.01
0-4で敗れるも、充実した表情で最終戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦
 一戦目は接戦の末勝利、二戦目は接戦の末敗退と、8月の全日本選手権準優勝校・法大に一歩も引けを取らない本学。昨日の時点で今季の順位は本学が5位、法大が優勝とすでに決まっていたものの、この三戦目が今季、そして4年生にとっての最後の試合となる。

 とうとう迎えた最終戦。本学は2回に走者二、三塁から左中間タイムリー二塁打を放たれると、早々に2点を先制される。この2点をすぐにでも取り返したい本学だが、出塁はするものの、決めのあと1本が決まらない。
 点を取り返せないまま試合は6回に突入。二死から相手打者に右安打を放たれると、続く打者を野手の失策によって出塁。走者を二、三塁とし、そこから相手の適時打で1点の追加点を奪われてしまった。7回にもさらに1点の追加点を奪われ、0-4に。
 8回に本学は船木(農1)が一死から三塁打を放ち、続く長谷部が死球で出塁。小町の打席で長谷部が盗塁を図り走者二、三塁となるが小林(法3)が倒れ、これもあと一歩のところで点にはつながらなかった。そして9回、一死から佐伯が安打で出塁し、代走を松下(商3)に立てるも飛球で飛び出してしまった松下が憤死となり、試合終了。
 結果は0-4の完敗。しかし、「楽しんで試合することができた」(古城主将)と4年生も、そして選手たちも充実した表情で最後の試合を終えた。
 
 思えば、今季は苦しい戦いばかりだった。春季リーグ戦で2位、清瀬杯でベスト4と好成績を残した前期から、「悪いところばかりが出てしまった」(古城主将)今季。
 しかし、こうして苦しんだ今季は決して無駄ではない。「春・夏と秋、いい面も悪い面も両方、下が経験をすることができた」(古城主将)と、下に経験を積ませることができたことは大きな財産となったはずだ。昨年の主力が4年生で占められていたため、ほとんど試合経験のなかった選手たちが積んだ今年の経験はきっと来年に花開く。
 今から来年の明大準硬式野球部から目が離せない。