(7)優勝戦線残留へ!正念場の法政戦/法政戦展望

1999.01.01
(7)優勝戦線残留へ!正念場の法政戦/法政戦展望
 早稲田に連敗し、これ以上勝ち点を落とすと優勝の可能性が限りなく0に近づいてしまう明治。続く対戦相手は、昨季の覇者・慶応を連勝で破り、勢いに乗る法政。その勢いは3カードを終えて単独2位と順位に表れている。

 その強さの秘訣は何と言っても投手力にある。特に目を引くのが今季の早稲田戦で自己最速の153キロをマークした加賀美(法政)だ。今季の加賀美は3完投勝利を含む4勝を挙げており安定感抜群。四死球も少なく、豊富なマウンド経験も相まって自ら崩れることはまずありえない。大量得点は至難といえよう。また、2番手投手の三嶋(法政)も、今春の最優秀防御率賞をとった好投手。1年時はリリーフ専門の投手であったが、今年は徐々に登板イニング数や先発の起用回数が増えた。そして、10月3日の慶応2回戦では、大学初の完投勝利をマークするなど、調子は上向き。この2人の投手の攻略が勝利への絶対条件となる。

 続いて、打撃陣。難波(法政)や河合(法政)など、法政打線は左の俊足打者が多いため、三遊間に転がった打球がヒットになる確率が高い。内野手はいつも以上に気を引き締める必要がありそうだ。そして、ランナーがたまった場面で、注意して望みたいのは長谷川(法政)。長谷川は今秋、すでにリーグトップタイの2本塁打を放ちと打線の核となっている。

 お互いの高い投手力を持つというチームカラーから見て、ロースコアの展開が予想されるのは当然。勝利のためには投手を中心とした守りでミスを犯さない必要がある。また、1点を取りに行くために、無駄な三振、フライを減らし、常に次につなぐ意識を持つこともまた重要になってくる。