(1)慢心せず、総力を結集して挑め!/東大戦展望

9月11日、東京六大学野球秋季リーグ戦が開幕する。それは同時に創部100周年という節目の年を迎えた明大野球部が結果を残すラストチャンスでもある。春季リーグ戦は後半に失速し惜しくも優勝を逃しただけに、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。例年以上に結果が求められる秋季リーグ戦が始まる。
優勝を狙う明治の前に立ちはだかる最初の相手は25季連続最下位の東大。春季リーグ戦でも連勝しお得意先としていたが、「野球は筋書きのないドラマ」とはよく言ったもの、慢心すれば思わぬ落とし穴にはまるかもしれない。優勝するためには総力を結集して戦うべきである。
春のチーム打率は.174と、打撃が弱点といえる。今秋の対慶応戦でも2戦2完封だった。しかし今春の対立教2回戦では7点をあげるなど一度打線に火がつくと止められず、試合の主導権を握られてしまうかもしれない。さらに打撃が課題だとチームも自覚し、「(夏の)自主練習では打者は皆バットを振っている」(御手洗監督・東大)、「(夏の間に)攻撃力を上げて、(秋季リーグ戦で)常に5点を得点する」(鬼原・東大)と課題を克服しようと鍛錬した。生半可な気持ちで挑むと思わぬしっぺ返しを食らうだろう。
投手陣では当然エース・前田(東大)が中心となる。カーブを武器に今春の対早稲田戦2回戦で4失点と試合をつくったエースを打ち崩すのはそうたやすいことではない。しかし「伊藤(慶応)、田中(立教)、荒木(郁・営4)に打たれている印象が強い」(前田)と左打者を苦手としている。荒木(郁)や中村(法3)など左の好打者で出塁し、足でかき回して打ち崩すのが攻略法だろう。
投手陣では当然エース・前田(東大)が中心となる。カーブを武器に今春の対早稲田戦2回戦で4失点と試合をつくったエースを打ち崩すのはそうたやすいことではない。しかし「伊藤(慶応)、田中(立教)、荒木(郁・営4)に打たれている印象が強い」(前田)と左打者を苦手としている。荒木(郁)や中村(法3)など左の好打者で出塁し、足でかき回して打ち崩すのが攻略法だろう。
春の対立教2回戦以降、東大のチームの雰囲気が変わったという。「勝ちたいという気持ちがあった。(夏の間の)自主練習も春季リーグ戦開幕前より残っている人が増えている」(舘)、更に「同じことを2度、繰り返さない。このチームなら1勝すれば勢いがついてもっと勝てる」(御手洗監督)と各選手・監督が語気を強めた。
春季リーグ戦では東大戦で連勝し、勢いに乗って早稲田戦にも連勝した。優勝するには必勝すべき相手である。御手洗監督は明治を「負けても浮上できる底力がある」と評した。しかし、「結心~紫魂を胸に頂点へ~」のスローガンを実現するためにも、この試合は負けるわけにはいかない。
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