女子舵手なしペア3連覇!3種目準V/全日本大学選手権
一昨年から優勝し続けている女子舵手付きペア。クルーリーダーの高木(法2)は、昨年の優勝を経験しており、「連覇を途絶えさせたくない」という気持ちが強かった。しかし、初日の予選で4艇中4位と、「最悪なレース」(高木・法2)をしてしまう。連覇へのプレッシャーからか、自分だけに集中してしまい、「集中力が切れていた」(角監督)ようだ。だが、監督に「チームのことを考えて漕げ」と言われ、そこから気持ちを入れ換えた。翌日の敗者復活戦、3日目の準決勝とトップ通過。自信をもう一度つけることができた。そして迎えた決勝。同種目は、明大端艇部の中で最初の種目であり、勝てば部にいい流れができる。そのため、「部に活力をもたらしたかった」と、高木はみんなのために漕いだ。トップでスタートすると、そのまま最後まで逃げ切り1位でフィニッシュ。見事優勝を勝ち取った。「後輩に恵まれた」(高木)、「とても頼りになる。安心して、思い切り漕げた」(今井・商1)と、お互いについて語ったクルーの高木と今井。この信頼関係が、今回の勝因の一つであろう。高木は、昨年に続いての2連覇。勝ち続けるプレッシャーは相当だったに違いないが、レース後は「自信がない時でも、目標はぶらさずに練習できたことが良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。
ほかにも、3艇が準優勝を手にした。女子シングルスカルの中山(文4)は、「全て出せたが力負けした。悔いはないし、すっきりしている。自分が勝てていたらとも思うが、1レースずつを楽しめた。苦しいだけじゃなくて、良かった」と、レース後すがすがしい表情で語った。女子クォドルプルは、昨年は敗者復活戦で敗退。だが今年は、準決勝での接戦、決勝での2位という結果は自信になったようだ。クルーリーダーの山本(文4)以外は皆3年生であるため、「来年のインカレに期待ができる」(山本)。男子舵手付きペアも、「本当に優勝を狙って組んだクルー」(角監督)だっただけに、2位の表彰台に立つ3人の表情には悔しさがにじんでいた。1クォーターで出遅れてしまい、「思うように船が進まず、去年のフラッシュバックのようだった」(小西・営3)と、1位の日大に及ばなかった。
インカレに照準を合わせ、選手たちは1年間漕ぎ続けてきた。選手それぞれが、さまざまに感じた大会となっただろう。「男子は優勝がなく、女子も総合優勝を逃してしまい、悔しい結果となった」と部全体を振り返った駒主将は、初めてインカレでは大学の花形であるエイトに初めて出場した。目標である決勝進出は叶わず予選で敗れてしまったものの、「個人的には挑戦できたことに意味があるものになった」と、前向きに語った。
4年生は、今大会、もしくは9月の全日本選手権で引退することになる。1~3年生は今回の達成感、悔しさをどれだけ次につなげることができるか。来年の夏、さらに成長した彼らがどんな漕ぎを見せてくれるか、今から楽しみだ。
駒主将
「部全体として、優勝者が出たことはうれしいが、男子は優勝が一つもなく、女子も総合優勝を逃し、悔しい結果となった。初めてインカレでエイトに乗ったが、予選を通過できず悔しい。練習ではいいスピードを感じて練習でき、好感触だったがその感覚ではまだ他大と比べて劣っていたのだと思う。個人的には、挑戦できたことに意味があったと思う」
岩本(商4)
「レース前から、調子が悪かった。今まで個々の能力はあるので、そこから船を進めることに特化して練習してきた。予選がだめで、クルーで話し合い原点回帰しようと言っていた。最後は、なんでボートを始めたのか、漕ぐ楽しさを思い出すようにした。敗者復活戦、準決勝を突破し決勝に行けたが、そこで気持ちが切れてしまったと思う。出たことに満足してしまい、気持ちの弱さが出てしまった。決勝は、クルーのために漕ぐことができた。角監督がいつも言っていた「人のために漕ぐ」ことを、最後になって気付けたと思う」。
女子シングルスカル
中山
「決勝は自分の力を出し切れたが悔いはなく、すっきりしている。いけると思ったが、スタートで相手の強さを実感した。自分は最後のインカレということもあり、いろんな思いが出過ぎてしまった。(優勝した)越智(早大)さんは選手として尊敬するし、一緒にレースをできて誇りに思う。本当に完敗だった。やれるだけのことはやってきたし、心から「おめでとう」と言えた。達成感はすごくある。勝てていたらと思うが、最後のインカレで1レースずつ楽しめて、苦しいだけじゃなくてよかった」
女子舵手付きクォドルプル
山本
「決勝の前には、クルーには「楽しもう」と言った。楽しめた者勝ちだし、つらいだけでは船は進まないから。準決勝から、競り勝ってきたことは本当に良かった。自分以外3年生なので、来年のインカレも期待できる。もっと強い明治をつくってもらいたい。冬からみんな今日のためについてきてくれて、それが形になってでたのだと思う。全日本選手権には、出ます。後輩に残したいものもまだある。最後まで自分がいたということを残したい」
男子舵手なしペア
草地
「第1クォーターで出遅れるという、恐れていたことが起きてしまった。思うように船が進まず、去年のフラッシュバックのようだった。今回は劣っている部分がなかったから、いけると思っていた。敗因はあるとしたら抽象的なことだけど、気持ちの面ではないかと思う。2位は悔しい」
女子舵手なしペア
高木
「連覇を途切れさせてはいけないと思っていた。予選では、自分だけに集中してしまい、その夜に、角監督に呼び出され「明治の中で1番最初のレースだから、チームのことも考えて漕げ」と言われた。それで吹っ切れたんだと思う。去年は先輩に恵まれ、今年は後輩に恵まれた。自分は頼りなかったと思うが、今井が支えてくれたので、勝たせてやりたかった。自信がない時でも目標をぶらさずに練習できたことがよかったと思う。中山さんが冬季から部員にインカレを意識させてくれて、結束力のある女子部だった。4年先輩にはいろいろ学ばせていただいたので、これを後輩に伝えていきたいと思う」。
今井
「インカレに出場が決まったときから、絶対に勝つと決めていた。明治の連覇も意識していた。初のインカレでプレッシャーはあったが、それよりもどうやったら1位になれるか考えてきた。予選で負けてしまい、敗者復活戦で勝ち上がれたことが自信になった。先輩(高木)はとても優しいが、練習は厳しくやってくれた。とても頼りになる。後ろに先輩がいてくれて、安心して思いっ切り漕げた。インカレの直前で、「智子(今井)と乗れてよかった」と声を掛けてもらった。初めての種目で本当にできるか不安が多かった分、うれしかった。「ありがとうございました」と言いたい」
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